駒場からさいたまスタジアムへ
シェアサイクルで2試合観戦⚽
2022年8月に「AFC アジア・チャンピオンズリーグ」東地区の決勝トーナメント1回戦、準々決勝、準決勝が日本で集中開催されています。8月17日と18日は浦和レッズの本拠地でもある「浦和駒場スタジアム」と「さいたまスタジアム2〇〇2」で決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が行われました⚽
国際大会の日本開催、2つのスタジアムで2試合を観たいという想いから「シェアサイクル」の活用を考えました。駒場スタジアムからさいスタまでは約「7km」で、グーグルマップ検索では 30分ほどで自転車での移動可能だと。
駒場の第1試合のキックオフは17時、さいスタ第2試合は20時なので、第1試合が90分で終われば十分に間に合います。
「HELLO CYCLING」の利用料は埼玉県エリアでは12時間まで「1,800円」。タクシーを利用するよりもはるかに安い、しかも渋滞の心配いらず。ただ夏の暑さだけが心配なシェアサイクル旅となりました。
JR浦和駅から駒場スタジアムまで「1.8km」で自転車10分ほどの距離です。17時のキックオフ時間に合わせ、電動自転車で快適に移動。チケット販売は15時から現地での当日券のみなので、並んでいるのかなと思いながら16時ごろに駒場スタジアムに到着すると…
予想以上に人が少なく、閑散としているので、この日、本当にここで国際大会の試合が開催されるのか?と不安になるくらいの雰囲気でした。
大邱FC vs. 全北現代モータース
まずは1試合目は「駒場スタジアム」での「大邱FC 」対「全北現代モータース」を観戦。真夏の西日を避けるためにという理由で、西サイドスタンドのチケットを購入。アジアチャンピオンズリーグでの韓国勢同士の対決が「2,100円」で観られるとは、日本での集中開催に感謝です。
西サイドスタンドは全北現代側で、サポーターが多数駆けつけているのかなという期待は外れ。「声出し応援席」というアナウンスが空しく流れていました。しかし平日の夕方に集まった全北サポーターたちは、熱く選手たちに勇気を与えます。
暑さがひかない中、さいたま市のチャイム「♪うみ」が流れるのと同時刻の17時にキックオフ。前半は、両チームとも低調なパフォーマンスとなりスコアレスで終えます。延長戦も見据えた試合も想定しないとならないので、致し方無いのかなと。
そして試合は後半キックオフ直後に動きます。大邱FCの左サイドハーフは「鈴木圭太」という神奈川出身の日本人選手。その鈴木のサイドが破られます。全北現代「ハン ギョウォン」が入れたクロスボールを「ソン ミンギュ」が、サポーターの目の前で先制ゴール!!
しかし大邱FCは55分に「ファン ジェウォン」のロングフィードを全北現代の「ユン ヨンソン」がうまく処理できなかったボールからブラジル人選手の「Zeca」がゴール。一瞬のスキや1つのミスでゴールが決まってしまうという、サッカーならではの得点で同点となります。
願わくば90分で決着をつけて欲しい第1試合でしたが、その願いむなしく、試合は「1-1」で延長戦に突入。この時点で「18時50分」。前後半15分の延長戦となると第2試合のキックオフぎりぎり?か、間に合わなそう。
どうしようかなと思ったのですが、決着を見届けてからさいスタに向かおうと思い、全北現代サポと共に延長戦を戦うことを選択しました。そして同点のまま迎えた延長後半のアディショナルタイム。
全北現代、途中出場で存在感を示していたガンビア代表の「マドゥ バロウ」が強引にクロスボールを供給。これを「ムン ソンミン」が競り合ったボールから「キム ジンギュ」が勝ち越し弾。
真夏の夕方という過酷な条件下での試合は、全北現代が大邱FCを相手に劇的な勝利。駒場スタジアムには、韓国勢同士の試合は予想以上に観客がいなかったけど、ドラマティックな試合を観戦することが出来ました。
この試合の公式入場者記録を見つけることが出来なかったのですが、おそらく300人くらいしかいなかったはず。日本で観戦することが出来ないKリーグのチーム同士の試合だというのに…
⚽大邱FC 2-1 全北現代モータース
🗾浦和駒場スタジアム
🎫???人
大邱:Zeca(56分)
全北:ソン ミンギュ(46分) キム ジンギュ(121分)
ヴィッセル神戸 vs. 横浜F・マリノス
1試合目の終了を見届けた時点で「19時33分」。完全に2試合目のキックオフが間に合いそうもありません。しかし少しでも早くさいスタに到着すべくシェアサイクルの旅を再開しました。
国道463号は自転車専用レーンがあるのでかなり快適に走行。道中に芝川という大きな河川敷を越える「新見沼大橋有料道路」があり、自転車は20円で利用可能で、最短距離でさいスタを目指せました。
自転車を走らせ続けると遠くで輝いていたさいスタの光がどんどん近づいてくるとともに、Jリーグ勢同士の対決までのテンションが上がっていきます。せめてゴールは決まってない状態から観戦したいぞという願いを胸に、自転車は「20時10分」ごろにさいスタの駐輪場に到着。
スタジアムを目指す私に聞こえる両チームのチャント。スタジアムは「声出し応援」で大いに盛り上がっているようでした。そして2度の大きな歓声が!!
割引クーポンで5,000円引きの「2,600円」で購入できたSS指定席に辿りついた時点では、すでに2つのゴールが決まってしまっていました。あー、どんなゴールだったんだろう。せっかく良い席での観戦なのに、2ゴールを見逃してしまった…
しかし試合結果を大きく左右することになった横浜FM 實藤によるファールシーン。そして勝ち越しゴールとなった佐々木大樹のPK、山口蛍のぎりぎりクロスから追加点を決めた小田裕太郎のゴール、そして終了間際に決めたアンデルソン ロペスのゴールが生で見る事が出来て楽しさほぼ満点でした。
Jリーグでは残留争いに苦しんでいる神戸が、首位の横浜FMに勝利するというカップ戦ならではの結果となりました。準々決勝進出を決めた神戸は、ゴール裏のサポーターとともに「神戸賛歌」を熱唱。鳥肌が立つほどの感動が伝わりました。
敗れた横浜FMは公式戦4連敗。サンフレッチェ広島とのルヴァンカップで連敗、リーグ戦では川崎フロンターレにショッキングな敗戦、そしてアジアチャンピオンズリーグはラウンド16で敗退となってしまいました。試合終了後、キャプテンの喜田拓也は、サポーターに対して申し訳ないといったしぐさをして頭を下げてました。
⚽ヴィッセル神戸 3-1 横浜F・マリノス
🗾埼玉スタジアム2〇〇2
🎫11,528人
神戸:飯野 七聖(7分) 佐々木 大樹(31分) 小田 裕太郎(80分)
横浜FM:西村 拓真(9分) アンデルソン ロペス(89分)
準々決勝 対戦カード決定!!
そして8月20日にドローセレモニーが行われ、準々決勝の対戦カードが決定。大いに楽しみな試合が、同じスタジアムで2試合を観戦出来るというおトク得。
真夏の日本での集中開催となったアジアチャンピオンズリーグ、この貴重な試合を是非ともスタジアムで体感してください。
⏲2022年8月29日(月)16:00KO/20:00KO
⚽ヴィッセル神戸 vs. 全北現代モータース
⚽浦和レッズ vs. BGパトゥム・ユナイテッド