「13-0」?!
今回で101回目大会となるサッカー天皇杯
1回戦で衝撃のゴール数、得点差となった試合が何と同時キックオフだった!
「天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会」の1回戦が、2021年5月第4週に全国各地で開催されました。学生、ユースや社会人といったアマチュアチームも多く参加するので、「Jリーグ」とは違ったサッカーの原点が感じられる大会です。
現地観戦したい試合が多いのですが、同日に多くの試合を開催してしまうので、そこが最大の悩みの種です。
1回戦は各クラブのSNSなどで、試合の雰囲気や試合経過を妄想して楽しんでいました。そんな中、東北地方で行われた2試合のスコアに衝撃が走りました!
「えっ?! そんな試合結果になっちゃうの?!」
アマチュアチームとは言え、J3のチームを相手にしての「13失点」は驚くべき出来事です。
しかも同日同時刻13時キックオフの試合、やはりこれは検証せねばなりません。
2021年5月22日(日) 13:00 KO
グルージャ盛岡 13-0 大山サッカークラブ@いわぎんスタジアム
2021年5月22日(日) 13:00 KO
ヴァンラーレ八戸 13-0 猿田興業@プライフーズスタジアム
岩手vs.大山 | 時間 | 八戸vs.猿田 | ||
前半キックオフ | 0-0 | 13:00 | 前半キックオフ | 0-0 |
13:02 | 2分 | 1-0 | ||
13:04 | 4分 | 2-0 | ||
13:11 | 11分 | 3-0 | ||
14分 | 1-0 | 13:14 | ||
20分 | 2-0 | 13:20 | 20分 | 4-0 |
13:26 | 26分 | 5-0 | ||
13:29 | 29分 | 6-0 | ||
34分 | 3-0 | 13:34 | ||
36分 | 4-0 | 13:36 | ||
40分 | 5-0 | 13:40 | ||
41分 | 6-0 | 13:41 | ||
後半キックオフ(想定) | 6-0 | 14:05 | 後半キックオフ(想定) | 6-0 |
14:07 | 47分 | 7-0 | ||
14:16 | 56分 | 8-0 | ||
59分 | 7-0 | 14:19 | 59分 | 9-0 |
14:23 | 63分 | 10-0 | ||
68分 | 8-0 | 14:28 | ||
70分 | 9-0 | 14:30 | ||
14:31 | 71分 | 11-0 | ||
14:42 | 82分 | 12-0 | ||
84分 | 10-0 | 14:44 | ||
85分 | 11-0 | 14:45 | ||
14:49 | 89分 | 13-0 | ||
90分 | 12-0 | 14:50 | ||
90+2分 | 13-0 | 14:52 |
「猿田興業」が開始早々に失点を重ね、11分で早くも3失点。しかし「大山サッカークラブ」も34分からの連続失点で何と前半終了時点では「6-0」と奇しくも同じスコアに!
後半も開始直後の47分に失点をする「猿田興業」。その後も失点は続き、おそらく飲水タイムまでに「10-0」にされています。さらに飲水タイム明けの直後だと思われる71分にも失点。
一方「大山サッカークラブ」は、試合終了が見えてきた84分から失点を続け、13失点目は後半アディショナルに決められます。そしていずれの試合も試合終了時も同じスコア「13-0」になりました。両チームは、記録上は20分と59分の同時に失点していますが、ほぼ同時にゴールが決まった時間が何回かあったのでは推理しちゃいます。
大山サッカークラブ?猿田興業サッカー部?
「宇都宮徹壱」さんが書かれた全国のサッカークラブの取材をまとめた秀逸な作品「サッカーおくのほそ道」や「フットボール風土記」でもまだ書かれてない2クラブについて知りたくなりました。
本来なら現地に行って、どんな選手や監督がどんな思いでどんな環境でどんなサッカーをしているのかを見に行きたいところですが、今回は自身の予備知識として調べてみることにしました。ちなみにこの本は、丁寧な取材の上 サッカー愛にあふれています。
設立年月日:1959年(昭和34年)
本拠地:山形県鶴岡市大山
所属リーグ:東北社会人リーグ2部
天皇杯出場:2大会連続2回目(前回大会 1回戦敗退)
昨年、天皇杯に初出場してのぞんだ「いわきFC」との1回戦。JFA TVの動画を見るとチャンスシーンは創り出していたようですが、決定力の差で負けた印象です。「大山 0-4 いわきFC」
設立年月日:1970年(昭和45年)
本拠地(本社):秋田県秋田市
所属リーグ:東北社会人リーグ1部
天皇杯出場:2大会連続2回目(前回大会 1回戦敗退)
初出場の前回大会、1回戦の相手は「ソニー仙台」でした。多くのシュートを浴びた試合で、ノーゴールでの3失点で敗戦でした。「猿田興業 0-3 ソニー仙台」
天皇杯での最多ゴールを調べてみた
2大会連続での出場となった「大山サッカークラブ」と「猿田興業サッカー部」。天皇杯での不名誉な記録を残したのかと思ったら、何ともっと失点しているチームがありました!!
1958年(昭和33年)に開催された「第38回天皇杯全日本サッカー選手権大会」。その1回戦で対戦したのが、東北代表 初出場の「南部蹴球団」と関西代表の「関西学院大学体育会サッカー部」
この試合でのスコアは、さらに衝撃の「0-18」
これは天皇杯 本大会における1試合での1チームでの最多得点、最多得点差、合計最多得点試合の各大会記録で現在も破られていません。ちなみに「関西学院大学体育会サッカー部」は、同大会の決勝に進出して「八幡製鐵サッカー部」を破り優勝しています。
大会最多得点記録にはあと5ゴール足りませんでしたが、「グルージャ盛岡」と「ヴァンラーレ八戸」には、敗退したチームのためにも今大会で旋風を巻き起こして欲しいものです。
2021年6月9日(水)19:00 KO
ベガルタ仙台 vs. グルージャ盛岡@ユアテックスタジアム仙台
2021年6月16日(水)18:00 KO
横浜FC vs. ヴァンラーレ八戸@ニッパツ三ツ沢球技場