【高校サッカー選手権】ベストバウト 静学vs関東一

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第100回大会 最高の試合

たもさん。
たもさん。

準々決勝@フクアリ

2022年1月4日「フクダ電子アリーナ」で開催された「第100回全国高等学校サッカー選手権大会」の準々決勝「静岡学園(静岡)vs.関東第一(東京B)

記念すべき100回目を迎えた選手権における「ベストバウト」と呼ぶにふさわしい一戦でした。新しくなった聖地・国立競技場への切符を懸けた試合で高校サッカー選手権らしい好ゲームになりました⚽

3回戦の勝利から中1日で迎えた準々決勝!圧倒的な攻撃力を武器にして大量14ゴール奪って勝ち上がってきた静岡県代表「静岡学園」。 対する東京B代表の「関東第一」は「国立競技場」での開幕戦(中津東)に勝利。ふたたび聖地のピッチに戻るための一戦を迎えました⚽

静岡学園 vs 関東第一

たもさん。
たもさん。

国立を懸けた準々決勝

ベスト4、そして国立競技場、さらには優勝を目指すためにも負けられない準々決勝の一戦「 静岡学園(静岡)vs.関東第一(東京B)」⚽「静岡学園」は3回戦で8-0で勝利した宮崎日大戦と同じイレブン。一方の「関東一」はこれまでの3試合での「3-4-2-1」から「4-4-2」にシステム変更。神山寛尚と鹿岡翔和をスタメンで起用しました📝

選手名前所属チーム選手名前所属チーム
1 (C) 生嶋健太郎 (3年) 神戸U-151笠島李月 (3年) FC杉野Jrユース
2三宅優翔 (3年) ヴェルデラッソ松阪U-153矢端虎聖 (2年) FC古河
4伊東進之輔 (3年) 千里丘FC4(C)池田健人 (3年) 大豆戸FC Jrユース
13野村海翔 (3年) 大阪市ジュネッスFC26倉持耀 (2年) FC LAVIDA
14西村湧志 (3年) 神戸U-156堀井榛人 (3年) CLUB ATLETICO ALEGRE
5菊池柊哉 (3年) 静岡学園中7藤井日向 (3年) CLUB ATLETICO ALEGR
6小泉龍之介 (3年)ESPORTE CLUBE JOGADOR8若松歩 (3年) 東京ベイFC U-15
8玄理吾 (3年) FC Libre10肥田野蓮治 (3年) FC東京U-15深川
10古川陽介 (3年) 京都U-1514神山寛尚 (3年) 町田JFCジュニアユース
11川谷凪 (3年) 千里丘FC24鹿岡翔和 (2年) CLUB ATLETICO ALEGRE
19松永颯汰 (3年) G大阪門真Jrユース9本間凜 (2年) JSC CHIBA
25中村圭佑 (1年) FC東京U-15むさし17遠田凌 (2年)ジェファFC
3行徳瑛 (2年) 静岡学園中25池田歩柊 (2年)SP-フッチSC
7清水和馬 (3年) 静岡学園中 28下田凌嘉 (3年)横浜FC Jrユース戸塚
30栗原耕平 (2年)ESPORTE CLUBE JOGADOR5湯田欧雅 (2年)ヴェルメリオ
12荒井駿希 (3年)A.CアスミJrユースFC12小谷旺嗣 (2年)FC LAVIDA
15白井柚希 (2年)静岡学園中13林尚樹 (3年)FC杉野ジュニアユース
16髙橋隆大 (2年)G大阪Jrユース18平形京太 (1年)tfaジュニアユース
23片桐浩平 (3年)EC REVANTE U-1523日下空 (3年)ワセダクラブForza’02
9持山匡佑 (3年)清水Jrユース11坂井航太 (3年)ARTE八王子FC
静岡学園 スタメン
関東第一 スタメン

試合は試合前から予想された通り、静岡学園が誇る華麗なパスワークで関東一を圧倒します。J内定の4選手(古川陽介、川谷凪、玄理吾、伊東進之輔)を中心にして 数多くの決定機を生み出し 関東一のゴールを脅かし続けます。前半終了時での静岡学園のシュート6本に対して、関東一は神山寛尚のシュート1本のみ。数字以上に試合は完全に静岡学園が掴んでいました。

エンドが代わった後半も流れは静岡学園。0-0で迎えた56分 静岡学園が選手交代。菊池柊哉に代えて高さがある持山匡佑を前線に入れます。すると60分 交代で入ったばかりの持山の落としから小泉龍之介がようやくゴールネットを揺らします。ようやく静岡学園に先制ゴールが決まります。

こからは静岡学園のゴールショーの幕が上がると多くの人が思ったはずですが、失点後もキャプテンの池田健人、キーパーの笠島李月を中心にして粘り強く守る関東一。これ以上の失点を防ぎながらもワンチャンスを狙うという時間が続きます。

静岡学園の攻撃をなんとか1失点で防いできた関東一。後半途中から入った二人が敗退の危機を救うことになります。そして後半アディショナル目前の80分、関東一の神山寛尚が思いを込めたロングフィードが左サイドの日下空のもとに…これを受けた日下、西村湧志との競り合いを制してクロスボールを入れます。このボールをファーサイドで合わせたのは「坂井航太」試合終了間際での劇的なゴール。関東一が土壇場で同点にしてPK戦に持ち込みます。

右サイドバックの西村湧志。この時間帯までアップダウンを繰り返してチームを活性化していたが、日下空の突破を止めらなかった。個人的にはファールしてでも止める場面だったような気がしてならないが クリーンなファイトでの結果だったのかとも思います。いずれにしても静岡学園は今大会初失点を決められてしまった。

2022年1月4日(火) 14:10 KO
静岡学園 1ー1 関東第一
静岡学園:小泉龍之介 (60分)
関東第一:坂井航太 (80分)

後半は12本のシュートも1点しか決めることが出来ずに終了間際で同点にされてしまった静岡学園と終了間際で同点にした関東一。この状況では試合結果に大きく振れてしまうと想像してしまうPK戦に突入する。もし90分ハーフだったら もし延長戦があったら 中1日でなければといった選手権特有の条件下でこの試合が劇的な結果をもたらすことになりました。

2回戦の尚志戦でPK戦で2本を止めている関東一の笠島李月。試合後に「PK戦は楽しんだもん勝ち」と語った関東一のGK。エース 古川のPKをストップ 西村のキックミスを誘発して準決勝進出を決めた。インタビューでは開幕戦を勝利した国立競技場への思いを口にしていた笹島。

まさか準決勝が戦えない事態になってしまうとは…本当に残念でなりません。しかしながらこの試合は紛れもない今大会の「ベストバウト」です。両校の健闘を大いに称えたいと思います。

PK戦
静岡学園 3ー 関東第一
【先】静岡学園:〇伊東進之輔/×古川陽介/×西村湧志/〇野村海翔/〇持山匡佑
関東第一:〇堀井榛人/〇日下空/×坂井航太/〇藤井日向/〇池田健人

大会総評

青森県代表の「青森山田」が3大会ぶり3度目の優勝🏅 「大津高校」との決勝では被シュート0本で「0ー4」での勝利。終わってみれば「21得点2失点」とレベルの違いを見せつけての選手権大会優勝。そして高校総体(インターハイ)、プレミアリーグEASTでの優勝と合わせて3冠を達成しました🏆🏆 🏆 テクニック、フィジカル、メンタルなどなど、勝因を上げればキリがないほどの最強のチームを作り上げた「黒田剛監督」の手腕は凄かった。おめでとうございます!!

しかし国立競技場に集まった「42,747人」が期待したのはこういう試合望んでいませんでした。青森山田が優勝するにせよ大津高校に先制を許して苦しみながらも逆転勝利をするというような試合を…それが被シュートゼロで圧倒しての優勝では盛り上がりに欠けてしまいました😢

スポーツならでは「大番狂わせ」や「ジャイアントキリング」といったときどき起きる結果の不確実性を観客は求めます。試合前の予想では青森山田の勝利が圧倒的でも その予想を裏切る結果を期待せざるを得ない。

それが観客の興奮や高揚感を高めてくれる大きな要因になります。青森山田が先制したとき、追加点が入ったときは、感染対策でのマスクや大きな声での声援がないからとは言え いつも以上に静まり返っていた気がします。

とは言え、この大会は高体連のサッカー部の日本一を決めるという選手権なので、試合の内容にどうこう指摘される話ではありません。でも国立競技場を4万人以上も集めるのビッグイベントだったので もう少しエンターテインメント溢れる試合になって欲しかったなと思ってしまいました🤔

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