天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦
3回戦@NACK5スタジアム⚽
2022年6月22日水曜夜「NACK5スタジアム大宮」で行われた「天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会」3回戦の「鹿島アントラーズ vs.大宮アルディージャ」を現地観戦🏆
6月11日にルヴァンカップをプレーオフステージで敗退「鹿島アントラーズ」。J最多のタイトルを誇る強豪ですが、国内は2017年のゼロックススーパーカップ、国際大会では2018年のアジアチャンピオンズリーグを最後に獲得出来ていません。
2016年度 第96回大会以来、6度目の天皇杯を掲げるためにもJ2の「大宮アルディージャ」に負けるわけにはいかない鹿島。
奇しくも敵将の指揮官は、5月28日に就任したばかりの元鹿島の「相馬直樹」監督が率いる大宮。古巣相手にどんな戦いになるのか?!
前半戦終了時点のJ1で首位と勝点差1の2位の鹿島対、後半戦がスタートしたJ2で降格圏が迫っている20位の大宮。その順位差は「25」と対照的な両チームによる一戦ともなりました。
鹿島アントラーズ vs. 大宮アルディージャ
⚽鹿島アントラーズ 3-0 大宮アルディージャ
🗾NACK5スタジアム大宮
🎫6,161人
鹿島:仲間隼斗(16分)鈴木優磨(52分)上田綺世(90分)
【鹿島】格の違いを見せつけた
「鹿島アントラーズ」が格の違いを見せつけたは、試合前のウォーミングアップからでした。鹿島のサブメンバーがシュート練習をしていたとき、スタジアムでどよめきが起きていたのです。
とんでもない勢いのボールを蹴る選手が…誰なんだ?!さすが日本代表の上田綺世、エグい、えぐ過ぎるシュートを連発。これぞ「This is 上田綺世」でした。
試合序盤から決定機を迎える鹿島は、仲間隼斗、エヴェラウドが大宮ゴールに迫ります。そして16分、スローインの流れから広瀬陸斗のスルーパスに抜け出した仲間が先制ゴール。
格下チームには先制点を奪うことが求めらる天皇杯。その後も慣れないサイドハーフを任された鈴木優磨は、仲間とサイドを入れ替わりながら追加点を狙っていきます。
姿勢の良い立ち姿とハーフパンツを捲し上げる鈴木。貪欲なまでにゴールに迫る勢いは相手を圧倒していました。対峙した大宮の両サイドバック(吉永昇偉、貫真郷)は、きっとマッチアップするがイヤだっただろうなと思いました。
エンドが代わった後半、コーナーキックの流れから土居からのボールを鈴木が上手く合わせて追加点。そして78分、真打の「上田綺世」が登場。
ペナルティエリア前でボールを受けた上田は、相手の守備ブロックをあざ笑う如く、タイミングを見切って右足を振り抜きます。とんでもない推進力を得たボールはゴールへ。
ウォーミングアップですでに格の違いを見せつけていたこの日の上田。上田の仕上げの一発で勝負あり。鹿島は7月7日にラウンド16でガンバ大阪@カシマとの対戦します。
【大宮】相馬監督 古巣に勝利ならず
J2の下位で苦戦が続いている「大宮アルディージャ」。フットボール本部長として原博実を招へい、そして相馬直樹監督するなど「天皇杯初優勝を狙う!」とはなかなか声高に叫んでいる状況ではありません。
しかしホームスタジアムでの天皇杯3回戦、しかも相手は相馬監督の古巣鹿島ということもあり、気合十分で試合に臨んだはず。
スタメンはキーパーの志村滉以外、全員入れ替えた大宮。フォーメーションも4-4-2でなく、4-2-3-1のような形で鹿島に挑みました。
試合序盤から何度も決定機を作られる苦しい展開に。16分に鹿島の仲間に先制点を奪われてしまいます。バックスタンド側で見ていた感じでは「オフサイドやん」と思ったのですが、後で映像を確認したら山田将之がラインを上げ切れてなく完全にオンサイドでした。ナイスジャッジ!!
先制された直後に、河田篤秀のクロスボールに栗本広輝が頭で合わせるという決定機を迎えたのですが決められませんでした。これが決まっていれば大宮にも勝機があったはずなのですが…残念
反撃に転じたい後半の大宮だったのですが、52分に鈴木優磨に2点目のゴールを奪われてしまいます。その後は単純なパスミスを連発する大宮。チャンスになりかけるのですが、ラストパスやクロスボールの精度が低く、鹿島の守備を崩すことなく時間が経過していきます。
そして試合終了間際、途中出場の上田綺世にド迫力のゴールを決められて万事休す。キーパーの志村のセーブは完全に間に合っていませんでした。これが格の違いということなのか…この敗戦を次に生かして、J2での巻き返しのきっかけとなることを願いたいものです。