不振にあえぐチームのシーズン途中での監督交代が行われます。選手たちのパフォーマンスやチームの成績が思わしくない場合、またクラブ内での不和やトラブルなどの理由で、監督およびコーチ陣が交代することがあります。
今シーズンの監督交代について更新して、その後のチームの成績を追っていきます。なおこの記事は、クラブ公式ホームページなどでの発表を元に再構成したものです📝
テゲバジャーロ宮崎
松田 浩 → 加藤 光男
テゲバジャーロ宮崎は9月27日、「松田 浩監督」の退任と「加藤 光男」がコーチが監督に就任することを発表しました。なお加藤監督は、9月26日のトレーニングから指揮をとっています。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 17位/20チーム | 8勝8分12敗 勝点32 | 昇格圏までの勝ち点差8 |
いわてグルージャ盛岡
松原 良香 → 中三川 哲治
いわてグルージャ盛岡は9月20日、J2昇格を目標に対し非常に厳しい状況であると判断し「松原 良香」監督との契約を同日付で解除することを発表しました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 14位/20チーム | 9勝6分12敗 勝点33 | 昇格圏までの勝ち点差10 |
なお、現在いわてグルージャ盛岡のユースチームの監督「中三川 哲治」(なかみかわ てつじ)がトップチームの監督に就任。9月20日のトレーニングよりチームに合流し指揮を執ることになりました。
FC琉球
喜名 哲裕 → 金 鍾成
FC琉球は9月15日、「喜名 哲裕監督」の辞任と「金 鍾成(キン ジョンソン)」が監督に就任することを発表しました。金 鍾成新監督は、9月19日のトレーニングから指揮を執ります。
なお、9月17日に行われるJ3リーグ 第27節 愛媛FC戦は、「白井 裕之」コーチが監督として暫定的に指揮を執ります。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 18位/20チーム | 8勝4分14敗 勝点28 | 降格圏までの勝ち点差5 |
金 鍾成監督は、2015年 FC琉球アカデミーダイレクター兼ジュニアユース監督を経て、2016から2018年に3シーズンにわたりFC琉球の監督を務めました。
2018シーズンは、ホームゲーム年間無敗(12勝4分)という好成績を残し、クラブ史上初となるJ3初優勝、J2昇格させた指揮官です。
ギラヴァンツ北九州
田坂 和昭 → 小林 伸二
ギラヴァンツ北九州は9月5日、「田坂 和昭監督」の辞任と「小林 伸二」スポーツダイレクターの新監督就任を発表しました。小林伸二新監督は今後もスポーツダイレクターの職務も継続します。
田坂監督は今シーズンより北九州の監督に就任しましたが、J3リーグ 25試合終了時点で、4勝8分13敗(勝ち点20)の最下位の20位と苦戦を強いられていました。
ここ4試合も勝利なく上昇する兆しが見えず、JFL降格が現実味を帯びてきた状況に、クラブは2019年から21年の3シーズン監督兼スポーツダイレクターを務めた小林伸二への監督交代を決断しました。
なお今シーズンのJ3は、JFL2位以内にJリーグ入会承認を得ているクラブがJFL1位の場合、J3で最下位のクラブと自動入れ替え。そのクラブがJFL2位の場合は、J3最下位のクラブと入れ替え戦を行います。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 20位/20チーム | 4勝8分13敗 勝点20 | 残留圏までの勝ち点差6 |
Y.S.C.C.横浜
星川 敬 → 倉貫 一毅
Y.S.C.C.横浜は8月30日、「倉貫 一毅」氏がトップチームの監督に就任することを発表しました。2022年からFC琉球のヘッドコーチを務めた後、2023年からはFC琉球の監督に就任したが、5月15日付で解任されていました。
Y.S.C.C.横浜は8月29日、「星川 敬」監督の解任を発表。後任は決まり次第発表されるとのこと。なお、トップチームの「酒井幸平」コーチの退任も発表されました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 18位/20チーム | 6勝9分9敗 勝点27 | 降格圏までの勝ち点差7 |
AC長野パルセイロ
シュタルフ 悠紀 → 髙木 理己
8/29更新
AC長野パルセイロは8月29日、「シュタルフ 悠紀」前監督の後任として「髙木 理己」氏が就任することを発表した。髙木理己新監督は、シーズン当初は同じJ3で戦うFC今治の監督を務めていたが、8月8日に退任が発表されました。
AC長野パルセイロは、8月28日に「シュタルフ 悠紀」監督の解任を発表しました。後任監督については、近日中に発表される予定です。
シュタルフ 悠紀監督は、ドイツ人の父と日本人の母の間に1984年8月4日ドイツのボーフムで生まれました。スイス、ドイツ、シンガポール、オーストリア、アメリカ、パプアニューギニア、日本(ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ)と、世界各国のクラブでのプレー経験があります。
シュタルフ悠紀監督は、1984年8月4日 ドイツのボーフムで生まれ。ドイツ人の父と日本人の母を持ち、その国際的な背景を活かして、スイス、ドイツ、シンガポール、オーストリア、アメリカ、パプアニューギニア、ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズと、多くの国でプレーしてきました。
2019年から2021年までの3シーズン、J3リーグのY.S.C.C.横浜の監督を務めました。3年目には、クラブ史上最高の8位という好成績を残しましたが、シーズン終了後に退任しています。
そして2022年、AC長野パルセイロの監督に就任。1年目のシーズンは「14勝10分10敗」で8位。しかし、2023シーズンは24試合を終えた時点で「8勝5分11敗」と、昇格争いからは遠ざかる15位という順位で苦戦していました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 15位/20チーム | 8勝5分11敗 勝点29 | 降格圏までの勝ち点差11 |
徳島ヴォルティス
ベニャート ラバイン → 吉田 達磨
徳島ヴォルティスは8月22日、「ベニャート ラバイン」監督とアイトール フィジカルコーチの契約解除と、「吉田達磨」氏の監督就任を発表しました。
スペイン出身のラバイン監督は今シーズンから徳島を率いてが、J2リーグ31試合を戦って「6勝15分10敗」で19位と低迷。残り11試合でJ3降格圏と勝ち点差1という危険水域が高まる状況に、ついにクラブはシーズン途中での監督交代を決断しました。
後任監督は昨シーズン、ヴァンフォーレ甲府を天皇杯初優勝に導いた吉田達磨氏。なお、吉田新監督は8月23日のトレーニングから指揮をとります。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J2 2023 | 19位/22チーム | 6勝15分10敗 勝点33 | 降格圏までの勝ち点差1 |
鹿児島ユナイテッドFC
大嶽 直人→ 大島 康明
鹿児島ユナイテッドFCは8月22日、トップチーム監督の「大嶽 直人」監督の退任と、ヘッドコーチの「大島 康明」の監督就任を発表しました。
大島監督は、8月22日のトレーニングから指揮をとります。なお大島監督は、2021シーズンに鹿児島ユナイテッドで暫定監督を務めた経験があり、6試合で3勝1分2敗という成績を残しています。(最終順位はJ3 7位)
大嶽前監督は、2022年に鹿児島ユナイテッドの監督に就任。2022シーズンはJ3 3位というクラブ史上最高の成績を残しました。2年目となる2023シーズンは、2023年5月度の月間優秀監督賞を受賞するなど、昇格争いをけん引し、一時は首位に立っていました。
23試合終了した時点で、10勝4分9敗で勝ち点34で5位。現在は3連敗中で、J2への自動昇格圏内の2位とは勝ち点6差となっていました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 5位/20チーム | 10勝4分9敗 勝点34 | 昇格圏までの勝ち点差6 |
FC今治
髙木 理己 → 工藤 直人
FC今治は8月16日、暫定的に監督としてチームを指揮していた「工藤 直人」が、正式にトップチーム監督に就任することを発表しました。
工藤直人監督は、2018年6月から2019年1月まで、FC今治のトップチーム 監督を務めていました。当時のFC今治はJFLに所属しており、工藤監督は初めてJリーグ監督に挑戦することになります。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
JFL 2018 | 5位/16チーム | 8勝4分4敗 勝点20 | ファーストステージ第15節から指揮 |
FC今治は8月8日、「高木 理己」監督の退任を発表しました。8月8日のトレーニングから「工藤 直人」ヘッドコーチが監督を務め、暫定的に指揮を取ることとなっています。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2023 | 4位/20チーム | 8勝9分4敗 勝点21 | 昇格圏までの勝ち点差4 |
ベガルタ仙台
伊藤 彰 → 堀 孝史
ベガルタ仙台は7月13日、「伊藤 彰」監督との契約を解除し、後任にコーチの「堀 孝史」が昇格すると発表しました。
伊藤彰監督は、2022年は3シーズンぶりにJ1へ復帰したジュビロ磐田の監督としてシーズンをスタート。しかしながら、25試合を終えた時点で「5勝7分13敗」と大きく負け越し最下位。その後、8月14日に成績不振を理由に解任されました。
ジュビロ磐田での解任からわずか1ヶ月後の9月6日に、伊藤彰監督はJ2のベガルタ仙台の監督に就任。当時、ベガルタ仙台はJ2で4位と昇格プレーオフ圏内でしたが、チームが4連敗した後、原崎政人監督との監督交代が行われました。
伊藤彰監督はシーズン残りの8試合を指揮しましたが、「2勝2分4敗」という成績で勝ち点を伸ばすことができず、プレーオフ出場は叶いませんでした。
ベガルタ仙台はJ1昇格を逃しましたが、翌2023シーズンも伊藤彰監督が指揮。しかし今シーズンは25試合を終えて「8勝8分9敗」で13位と低迷。ここ最近の6試合は勝利なく、7月12日の天皇杯3回戦ではPK戦の末に敗退。
この結果を受けてベガルタ仙台は、伊藤彰監督との契約を解除し、堀孝史コーチの監督昇格を決断を下しました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J2 2022 | 7位/22チーム | 2勝2分4敗 勝点8 | – |
J2 2023 | 13位/22チーム | 8勝8分9敗 勝点32 | 天皇杯 3回戦敗退 |
福島ユナイテッドFC
服部 年宏 → 依田 光正 (暫定)
福島ユナイテッドFCは7月12日、「服部 年宏」監督の退任を発表。今後は「依田 光正」ヘッドコーチが暫定的にチームの指揮を執ることになります。
服部監督は2022年より福島ユナイテッドFCの監督を務め、昨シーズンはJ3で「11勝9分14敗」で「11位/18チーム」。2年目の今シーズンは17試合を終えて「4勝3分10敗」で「18位/20チーム」。天皇杯は2回戦で敗退しています。
6月18日の第14節ヴァンラーレ八戸戦での勝利を最後に3連敗。今シーズンはホーム主催試合となった8試合では、ゴールを決めることなく「2分6敗」と1度も勝利することができませんでした。
服部監督は、2021シーズンに選手として活躍したジュビロ磐田のヘッドコーチとして、J2優勝と昇格に貢献し、2022シーズンより福島ユナイテッドFCの監督に就任しました。J3リーグでの新たな挑戦でしたが、2022シーズンは11位と成績を残せず、勝負の2年目を迎えていました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2022 | 11位/18チーム | 11勝9分14敗 勝点42 | 天皇杯 2回戦敗退 |
J3 2023 | 18位/20チーム | 4勝3分10敗 勝点15 | 天皇杯 2回戦敗退 |
ガイナーレ鳥取
金鍾成 → 増本浩平 (暫定)
ガイナーレ鳥取は6月20日、18日付けで「金 鍾成」監督を解任し「増本 浩平」ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ることを発表しました。
金監督は2021年5月より監督を務め、2023シーズンのJ3では「3勝6分5敗」で「18位/20チーム」と低迷が続いていました。5月3日のFC琉球戦での勝利を最後に、公式戦で6試合勝ちがありませんでした。
金監督は2016シーズンからFC琉球の監督を務め、2018シーズンにクラブ初となるJ3優勝とJ2昇格へと導きました。就任2シーズン目の2017年9月からホーム無敗記録を続け、Jリーグ新記録(30試合連続)となる礎を作り上げました。
鹿児島ユナイテッドFCの監督経験を経て、ガイナーレ鳥取でもその手腕が期待されていましたが、思うような成績にはならなかったようです。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J3 2021 | 12位/15チーム | 7勝1分13敗 勝点22 | 天皇杯2回戦敗退 |
J3 2022 | 12位/28チーム | 12勝5分17敗 勝点41 | 天皇杯1回戦敗退 |
J3 2023 | 18位/20チーム | 3勝6分5敗 勝点14 | 天皇杯1回戦敗退 |
FC東京
アルベル → 安間貴義(暫定)→ ピーター クラモフスキー
FC東京は6月16日、新監督に今シーズン途中(第7節)まで、J2のモンテディオ山形を監督だった「ピーター クラモフスキー」が新監督に就任することが決定したと発表しました。
なお、クラモフスキー監督は6月20日の練習からチームに合流する予定です。
ピーター・クラモフスキーは、オーストラリア・シドニー出身の44歳の指揮官です。彼のJリーグとの関わりは、2018シーズンが始まりました。当時、「横浜F・マリノス」の監督であったアンジェ・ポステコグルーの下でヘッドコーチを務めました。
彼は2018年7月22日のJ1第17節で、ポステコグルー監督が家庭の事情で一時帰国したためにチームの指揮を執りました。奇しくも対戦相手はFC東京で結果は2-5の大敗に。
2020シーズンからはJ1の「清水エスパルス」の監督に就任しましたが、「3勝5分17敗」という成績でリーグ戦で17位に終わり、2020年11月1日に契約解除されました。
その後、2021年4月30日にJ2の「モンテディオ山形」の監督として就任しました。しかし、3年目となった2023シーズンでは、開幕から2連勝したものの、その後の5試合で連敗し、契約解除となりました。
清水エスパルス時代にはわずか「3勝」しかも「17敗」。また、横浜F・マリノスではポステコグルー監督の代わりに指揮を執った試合でも勝利してないクラモフスキー監督。
2022シーズンでは、モンテディオ山形の監督としてクラブ史上最高勝率を記録し、J1参入プレーオフに進出しましたが、J1昇格は果たせませんでした。そして、2023シーズンには5連敗し、契約解除されました。
今回、そのクラモフスキー監督が再びJ1の監督として登板するという決定は、FC東京にとって大きな挑戦です。彼らの決断が吉と出るか、凶と出るか?!
年度 | チーム | リーグ | 試合 | 勝点 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 | チーム成績 | 備考 |
2020 | 清水 | J1 | 25 | 14 | 3 | 5 | 17 | 21 | 40 | -19 | 18位 | |
2020 | 清水 | YLC | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 11 | -8 | GS4位 | GS杯敗退 |
2021 | 山形 | J2 | 29 | 54 | 17 | 3 | 9 | 50 | 35 | +15 | 7位 | |
2022 | 山形 | J2 | 42 | 64 | 17 | 13 | 12 | 61 | 4 | +12 | 6位 | J1参入PO進出 |
2022 | 山形 | J1参入PO | 2 | – | 1 | 1 | 0 | 5 | 2 | +3 | 2回戦敗退 | |
2023 | 山形 | J2 | 7 | 6 | 2 | 0 | 5 | 8 | 12 | -4 | 18位 | 5連敗 |
FC東京は6月14日「アルベル プッチ オルトネダ監督」の退任を発表しました。なお後任監督が決まるまでの間、安間貴義ヘッドコーチが暫定で指揮を執るとのこと。
スペイン出身のアルベルは、FCバルセロナの育成組織でスカウト、コーチ、ダイレクターとして活躍していましたしていました。元FC東京、日本代表の久保建英も彼に見出された選手のひとり。
2020年には、当時J2のアルビレックス新潟の監督に就任し、新潟を2017以来となるJ1昇格に導きました。そしてその手腕を買われ、2021年にFC東京の監督に就任。
1年目はリーグ6位とまずまずの成績を残しましたが、2年目となる今季は「5勝4分8敗」で12位と、安定しない戦いが続き、リーグ戦3連敗で前半戦を終えていました。
前半戦で獲得した勝ち点19で、これはJ2に降格した2010年の前半戦終了時点の勝ち点数と同じ。クラブ設立25周年の記念すべき年で、初のリーグ優勝を目指すべくシーズンが、今季J1で最初の監督交代劇になってしまいました。
2023シーズン | 順位 | 今季成績 | 備考 |
J1 | 12位/18チーム | 5勝4分8敗 勝点19 | 村松尚登通訳も退任 |
ルヴァンカップ | グループステージ2位 | 2勝1分2敗 | GS突破の可能性あり |
天皇杯 | 3回戦進出 | 1勝 | 福島ユナイテッドに勝利 |
2022シーズン | 順位 | 今季成績 | 備考 |
J1 | 6位/18チーム | 14勝7分13敗 勝点49 | |
ルヴァンカップ | グループステージ敗退 | 1勝2分3敗 | GS 4位 |
天皇杯 | 3回戦敗退 | 1勝1敗 | V・ファーレン長崎に敗退 |
いわきFC
村主博正 → 田村雄三
いわきFCは6月14日「村主博正監督」との契約を同日付で解除し、後任に「田村雄三」ゼネラルマネジャーが就任すると発表しました。
村主博正は、FC岐阜や町田ゼルビア、松本山雅でのコーチを経て、2022年から当時J3リーグの「いわきFC」の監督に就任。村主監督、そしてクラブにとってのJ3リーグ初挑戦ながらも、クラブ史上初となるJ2昇格とJ3優勝を達成しました。
しかしJ2初参入となった今シーズンは、20試合を終了時点で「4勝4分12敗」で21位。6月7日に行われた天皇杯2回戦の徳島ヴォルティス戦、つづく6月11日のJ2リーグのモンテディオ山形戦にも敗れ、ついに監督交代を決断をしました。
年度 | 順位 | 成績 | 備考 |
J2 2023 | 21位/22チーム | 4勝4分12敗 勝点16 | 天皇杯2回戦敗退 |
J3 2022 | 優勝/18チーム | 23勝7分4敗 勝点76 | J3初優勝 J2昇格 |
レノファ山口
名塚 善寛 → 中山元気 → フアン エスナイデル
2021シーズン途中の9月29日、渡邉 晋の退任にともない、ヘッドコーチから昇格した「名塚 善寛」監督。その途中就任のシーズンは15位、翌2022シーズンは16位と昇格争いとは程遠い戦いとなりました。
そして迎えた2023シーズンでしたが、14試合を終えて勝ち点14で18位。開幕戦は勝利したものの、一度も連勝することなく下位に低迷していました。ここ7試合勝利なく、第10節の清水エスパルス戦ではホームで6失点の大敗を喫していました。
5月8日、レノファ山口は、名塚善寛監督と石原正康ゼネラルマネージャーが退任することを発表しました。後任は「中山元気」コーチが暫定的に監督を務めるとのことです。
シーズン | 順位 | 今季成績 | 備考 |
2021年 | 15位/22チーム | 10勝13分19敗 勝点43 | 第32節より11試合指揮 |
2022年 | 16位/22チーム | 13勝11分8敗 勝点50 | |
2023年 | 18位/22チーム | 3勝5分6敗 勝点14 | 石原正康GMも退任 |
レノファ山口は、アルゼンチン出身の「フアン エスナイデル」が新監督に就任することを発表しました。6月8日よりチームに合流し、練習参加を予定。6月11日のJ2第20節のヴァンフォーレ甲府戦から直接指揮を取ることになるとのこと。
フアン エスナイデルは、2017年から2019年3月までジェフユナイテッド千葉の監督。最初のシーズンとなった2017年のJ2リーグでチームを6位まで押し上げ、J1昇格プレーオフに進出するなど好成績を残しました。
彼はディフェンスラインを高く維持し、前線からボールを奪うという「ハイライン・ハイプレス」という攻撃的な戦術を採用していました。2018年は72ゴールを決めるも72失点で、J2降格後のクラブ最低順位となる14位でシーズン終了。2019年も監督を務めたが、開幕4戦未勝利で3月17日に解任されました。
4年の歳月を経て、再びJリーグへの挑戦をするフアン・エスナイデル監督。彼の手腕がレノファ山口でどのように発揮されるのだろうか。
シーズン | 順位 | 今季成績 | 備考 |
2017年 | 6位/22チーム | 20勝8分14敗 勝点68 | J1昇格プレーオフ進出 |
2018年 | 14位/22チーム | 16勝7分19敗 勝点55 | 72得点/72失点 |
2019年 | 21位/22チーム | 0勝2分2敗 勝点2 | 第4節で途中解任 |
大宮アルディージャ
相馬 直樹→ 原崎 政人
大宮アルディージャは5月19日付けで、「相馬直樹」監督の解任と「原崎政人」ヘッドコーチが新監督に就任すると発表しました。
相馬直樹は、2021シーズンに古巣の鹿島アントラーズの監督を務めました。ザーゴ監督の解任に伴い、2021年4月にコーチから昇格。彼はチームを立て直すことに成功しましたが、リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯のいずれのタイトルを逃しまた。J1では4位に終わり、ACLの出場権も獲得できず、契約満了に伴いシーズン終了で退任。
大会名 | 順位 | 今季成績 | 備考 |
J1 | 4位/20チーム | 19勝4分7敗 勝点61 | ACL出場権獲得できず |
YBCルヴァンカップ | 準々決勝敗退 | 3勝3分2敗 勝点12 | |
天皇杯 | ベスト8 | 準々決勝 川崎Fに敗退 |
そして2022年5月26日 大宮アルディージャは「霜田正浩」監督を解任し「相馬直樹」が新監督に招へい。昨シーズンの大宮は開幕から9試合勝利がないなど下位に低迷していたチームの立て直しに期待が寄せられていました。
相馬直樹はシーズン途中から指揮を執った24試合を「6勝8分10敗 勝点26」という成績で、何とかJ2残留を果たしました。そして2023シーズンは新チームの始動から監督を務め、2017年以来となるJ1昇格を目指していました。
第8節までは「4勝0分4敗 勝点12」でプレーオフ圏内の7位につけ、まずまずの序盤戦。しかし第9節でのザスパクサツ群馬に敗れると、チームはそこから6連敗、第16節のいわきFC戦に逆転負けを喫し最下位となり、ついに相馬直樹監督はチームを去ることになりました。
大会名 | 順位 | 今季成績 | 備考 |
J2 | 22位/22チーム | 4勝1分11敗 勝点13 | 8試合勝利なく最下位へ |
柏レイソル
ネルシーニョ → 井原 正巳
柏レイソルは、5月17日付で「ネルシーニョ」監督が退任し、「井原 正巳」ヘッドコーチが新監督に就任することが決定したと発表しました。
ついに柏レイソルにとっての「Xデー」がやってきました。今回は2度目となるネルシーニョ監督体制5シーズン目。J1リーグ戦13試合を終えて「2勝5分6敗」で勝ち点11で16位。昨シーズンから16試合勝利なく、今シーズンの初勝利は、4月9日に行われたホーム日立台での第7節 鹿島アントラーズ戦でした。
大会名 | 順位 | 今季成績 | 備考 |
J1 | 16位/18位 | 2勝5分6敗 勝点11 | 開幕6戦勝利なし |
YBCルヴァンカップ | GS 3位 | 1勝1分2敗 勝点5 |
ネルシーニョ監督は今年73才を迎えるサッカー界における名伯楽。Jリーグでの監督経験は、Jリーグ開幕3シーズン目となる1995年にまでさかのぼります。
Jリーグ黎明期、黄金チームだったヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)を率いて、1995年ニコスシリーズを優勝。その手腕を買われ、日本代表監督に内定していたのですが、日本サッカー協会は突如方針転換。それに対する「腐ったミカン」発言により、ヴェルディ川崎の監督も退任した。
その後はブラジルに帰国し複数のクラブ(インテルナシオナル、コリンチャンス、クルゼイロなど)の指揮を執った後、2003年より「名古屋グランパスエイト」の監督に就任したが、成績不振により2005年9月に解任。
2009年7月から柏レイソルの監督に就任し、第1次ネルシーニョ体制がスタート。2010年にはJ2優勝。2011年にはJ1昇格で1年目でリーグ優勝という史上初の快挙を成し遂げました。
2014年で柏レイソルと決別して、2015年からヴィッセル神戸の監督に就任。2016年のセカンドステージでは、チーム最高の2位に押し上げた。しかし2017年8月16日付で成績不振を理由に監督を解任されました。
そしてふたたび2019年から5シーズンぶりに柏レイソルの監督に就任。2019シーズンではチーム2度目となるJ2優勝してJ1へ再昇格させました。
そして2023年は5シーズン目となる第2次ネルシーニョ体制による柏レイソル。そんなのネルシーニョ監督は2022シーズンの年俸「1億5000万円」とも言われているJ最高額年俸の監督です。
昨シーズンのJ1での34試合で「13勝」で7位という成績。1勝あたり1000万円以上も要するというコスパの悪さ。そして今シーズンはたったの「2勝」という結果だったため、この金額でネルシーニョを監督にし続けるわけにはいかなかったのが大きな要因になったなずです。
FC琉球
喜名 哲裕(暫定→監督就任)
FC琉球は2023年6月14日、「倉貫 一毅」監督の後任として。暫定的に監督として指揮を執っていた「喜名哲裕」スポーツダイレクター補佐が監督に就任したことを発表しました。
なお、暫定監督として指揮をとった3試合は「2勝1分」と負けなし。下位に低迷していたチームを再浮上させています。
喜名哲裕は、2022年のJ2リーグでわずか3勝しか出来ずにシーズン途中で退任。そしてチームはJ3降格の憂き目にあっています。再登板となった喜名監督のリベンジが正式にスタートしました。
倉貫一毅 → 喜名 哲裕(暫定)
FC琉球は、5月15日付で「倉貫 一毅」監督との契約を解除を発表。後任が決定するまでの期間、「喜名 哲裕」スポーツダイレクター補佐が監督を務め、暫定的に指揮を執ります。
後任監督につきましては決まり次第に発表するとのこと。
シーズン | 順位 | 今季成績 | 備考 |
2023年 | 17位/22チーム | 3勝1分6敗 勝点10 | 2022年のヘッドコーチより昇格 |
清水エスパルス
ゼ リカルド → 秋葉 忠宏
「ゼ リカルド」は、シーズン途中の2022年6月7日に清水エスパルスの監督に就任しました。
一時は11位まで順位を上げましたが、終盤に失速。ゼ リカルド監督が戦ったJ1リーグ戦の18試合では「5勝5分8敗」と勝ち点を伸ばせず、17位となったチームは、J2に降格しました。
昨シーズンに続き、ゼ リカルド監督で迎えた新シーズンの清水エスパルスは、多くの有力選手が残留ことでJ2でのリーグ優勝、昇格候補に名を連ねていました。
しかし開幕から6試合を戦って勝利なく、迎えた第7節のヴァンフォーレ甲府も敗戦。 今シーズン初の連敗となり、昨シーズンからリーグ戦14試合勝ちなしというクラブワースト記録を更新。順位も19位に転落してしまいました。
そして2023年4月3日、クラブは「ゼ リカルド」監督との契約解除、そして後任にはコーチを務めていた「秋葉 忠宏」が新監督に昇格することを発表しました。これで清水エスパルスは5シーズン連続でシーズン途中での監督交代となってしまいました。
前監督 | 順位 | 今季成績 | 備考 |
ゼ リカルド | 19位/22チーム | 0勝5分2敗 勝点5 | クレーベル サントスコーチも契約解除 |
秋葉新監督就任から2日後に行われたYBCルヴァンカップの湘南ベルマーレ戦。スタメンを全員入れ替え、アウェイでの一戦に臨んだのですが0-3の大敗。しかし、第8節の東京ヴェルディ戦では、先制を許すも北爪 健吾とオ セフンの逆転勝利を手にしました。
その後の秋葉新監督率いるチームは、J2では4試合負けなしと順調に勝ち点を積み重ね、順位も一気に10位となり、プレーオフ圏内が近づく戦いを続けています。
前監督 | 順位 | チーム成績 | 就任後戦績 | 備考 |
秋葉 忠宏 | 10位/22チーム | 3勝6分2敗 勝点15 | 3勝1分0敗 勝点10 | 野口 幸司コーチ新任 |
モンテディオ山形
ピーター クラモフスキー → 渡邉 晋
「ピーター クラモフスキー」は、2021年4月30日、石丸清隆監督の後任としてモンテディオ山形の監督に就任しました。
シーズン途中の就任の2021シーズンは7位、翌2022シーズンは6位となり、3シーズンぶりのJ1参入プレーオフに出場しました。プレーオフでは、ロアッソ熊本に敗れるも昇格への可能性が見えたシーズンとなりました。
そしてクラモフスキー体制3シーズン目となる今シーズンは、2015シーズン以来となるJ1昇格を目指す戦いを繰り広げるはずでしたが、山田康太、半田陸、樺山諒乃介といった将来性のあるタレントらが移籍し、戦力的に厳しい状況で迎えた新シーズンでした。
今シーズンは開幕連勝でスタートしましたが、第3節のジュビロ磐田戦に敗れて以降は連敗が続き、第7節の水戸ホーリーホック戦でチームは5連敗。2023年4月2日付で契約解除されました。
前監督 | 順位 | 今季成績 | 備考 |
ピーター クラモフスキー | 18位/22チーム | 2勝0分5敗 勝点6 | クリス ブラッドリーコーチも契約解除 |
4月8日、コーチから昇格した「渡邉 晋」監督体制で臨んだ第8節の大宮アルディージャ戦に敗れ、つづく第9節 栃木SC戦、第10節 ツエーゲン金沢戦でも勝利なく3連敗。
4月22日の第11節の東京ヴェルディ戦で、ようやく就任後初勝利を挙げましたが、いぜんとして厳しい戦いが続いており、順位も21位まで落としています。
前監督 | 順位 | チーム成績 | 就任後戦績 | 備考 |
渡邉 晋 | 21位/22チーム | 3勝0分8敗 勝点9 | 1勝0分3敗 勝点3 | トップチームコーチより昇格 |
モンテディオ山形では、ピーター クラモフスキー監督との契約を、4月2日付で解除いたしましたのでお知らせいたします。あわせて、クリス ブラッドリーコーチとの契約も...