第103回天皇杯 2回戦進出チーム紹介①

今年もサッカー日本一を決める「第103回 天皇杯全日本サッカー選手権大会」が5月20日より開幕しています。Jリーグの各クラブだけでなく、全国各地のアマチュアのサッカークラブも参加するこの大会は、地域のプライドをかけた熱戦が繰り広げられます。

1回戦を突破して、2回戦に進出したアマチュアクラブを紹介します。それぞれのクラブの歴史や選手たちなどを紹介したいと思います。Jリーグクラブに負けない情熱と才能を持つ彼らの活動に、新たなサッカーの魅力を感じてください。

目次

2回戦進出したチーム

関西大学体育会サッカー部

クラブの概要と歴史

関西大学体育会サッカー部」は、大阪府吹田市にある関西大学のサッカークラブで、現在は関西学生サッカーリーグ1部に所属。その歴史は古く1921年(大正10年)の創部した100年以上の歴史と伝統あるクラブであり、多くの優秀な選手を輩出し、輝かしいタイトルを手にしてきました。

現在もJリーグで活躍している卒業生は、ヴィッセル神戸の前川黛也(2016年卒)、サンフレッチェ広島の荒木隼人(2018年卒)、ガンバ大阪の黒川圭介(2019年卒)、水戸ホーリーホックの長井一真(2020年卒)、町田ゼルビアの沼田駿也(2021年卒)など。

天皇杯の初出場は1927年(昭和2年)に開催された第7回大会。1回戦で仙台サッカークラブ戦で大会初勝利。そして1949年(昭和24年)に開催された第29回大会は準優勝しています。

2006年、12回目の出場となった第86回大会の2回戦で、当時JFLのFC琉球にPK戦の末、勝利を掴んでいます。

2016年、関西学生サッカー選手権に優勝。同年の大阪サッカー選手権大会で当時JFLだったFC大阪を破り3年ぶりに優勝。3大会ぶりに第96回大会に出場しました。

そして2023年、大阪サッカー選手権大会の決勝で、前回大会と同じ相手、J3のFC大阪に2―0で勝利して、2年連続18回目となる天皇杯の出場権を獲得しています。

選手・監督紹介

4年生の「髙橋 直也」(たかはし なおや)は、ガンバ大阪の育成組織出身で、2024年に湘南ベルマーレへの加入が内定しているディフェンダー。2023年は湘南ベルマーレ特別指定選手として、既にJ1に1試合、ルヴァンカップに1試合出場しています。

そして、天皇杯1回戦のアルテリーヴォ和歌山戦で2ゴールを決めた4年生の「西村 真祈」(にしむら まさき)。彼はセレッソ大阪の育成組織出身で、大阪サッカー選手権大会決勝のFC大阪戦でもゴールを決めるなど、勝負強さを示しています。

監督は2012年2月から関西大学のコーチを務め、2016年2月に就任した「前田 雅文」。ガンバ大阪、ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)で活躍したJリーガーで、2005年5月8日にJ通算1万ゴールという記念すべきゴールを決めたことで有名な選手です。

主な獲得タイトル

天皇杯全日本サッカー選手権大会 準優勝:1回(1949)
全日本大学サッカー選手権大会 優勝:2回(1967, 2010)準優勝:1回(1968)
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 優勝:1回(2005)
関西学生サッカーリーグ1部 優勝:13回(1923, 1924, 1925, 1949, 1953, 1955, 1964, 1966, 1968, 1994, 1997, 2001, 2006)

1回戦 vs. アルテリーヴォ和歌山

出典:JFATV

2回戦 vs. 浦和レッズ

そして迎える2回戦の相手は、なんとAFCチャンピオンズリーグ2022の王者「浦和レッズ」。天皇杯は優勝4回、準優勝1回の強豪チーム。その前身である「三菱自動車工業サッカー部」時代にも優勝4回、準優勝3回と、長い天皇杯の歴史の中で12回も決勝の舞台に立っています。

6月7日
19:00KO
浦和レッズ(J1)vs関西大学浦和駒場スタジアム

この試合は、NHK・BS1で放送で生中継します!!

6月7日(水) 後7:00~<生中継
浦和レッズ×関西大学 @NHK・BS1

Cento Cuore HARIMA

クラブの概要と歴史

次に紹介するのは「Cento Cuore HARIMAチェント・クオーレ・ハリマ)」です。彼らの歴史は、1976年に「兵庫教員サッカー部」として創設され、翌年に「兵庫教員蹴球団」に改称。1987年にクラブチーム化、その翌年から「セントラルSC神戸」に名称変更し、2002年からは「セントラル神戸」となりました。

2005年3月に「バンディオンセ神戸」にクラブ名を変更、2008年、ホームタウンを神戸市から加古川市に移転し「バンディオンセ加古川」へと名称変更。さらに2020年にホームタウンを加古川市から播磨地域に拡大して、現在の名称となっています。

天皇杯には「兵庫教員蹴球団」時代の1980年と1986年度大会に出場しており、1986年度の第66回大会では準々決勝にまで進出。そして2006年「バンディオンセ神戸」時代に出場した第86回大会の3回戦で、当時J2の横浜FCに勝利しています。

関西学院大学との兵庫県代表決定戦決勝に勝利して、11回目となる2大会連続出場。 1回戦の福井ユナイテッドFC戦は、高瀬 廉のゴールが決勝ゴールとなり2回戦進出を決めました。

チームにはガンバ大阪の森岡茂、ヴィッセル神戸の和多田充寿、カマタマーレ讃岐などで活躍した藤田 浩平らが在籍していました。

選手・監督紹介

注目選手は2021年に加入し、今年で2シーズン目を迎える「藤田 祥史」(ふじた よしひと)です。かつてサガン鳥栖、ジェフユナイテッド千葉、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレなどで活躍した大型フォワード。今年40才を迎えましたが、1回戦でも先発出場するなどチームをけん引しています。

背番号10をつける「森 隼平」(もり しゅんぺい)は、関西大学出身のルーキーで、前橋育英高校時代には、2018年度の第97回全国高校サッカー選手権に出場しています。

そしてチームを率いるのは「佐野 裕哉」監督です。湘南ベルマーレなどで活躍し、ギラヴァンツ北九州の前身であるニューウェーブ北九州をJリーグに押し上げた立役者でもあります。今シーズンから現役選手としても復帰しており、監督兼選手として天皇杯に挑んでいます。

主な獲得タイトル

関西サッカーリーグ 優勝 :6回(1982, 2005,2006,2007,2008,2018)
兵庫県社会人サッカーリーグⅠ部 優勝:1回(2000)

1回戦 vs. 福井ユナイテッドFC

出典:JFATV

2回戦 vs. セレッソ大阪

2回戦の相手は、J1の「セレッソ大阪」。天皇杯は第97回大会に初優勝、準優勝3回。前身のヤンマーディーゼルサッカー部では優勝3回、準優勝5回を誇る名門クラブです。

関西を本拠地におくダービーマッチともなった2回戦、Cento Cuore HARIMAは、セレッソのホームスタジアムでどんな戦いを見せてくれるのか注目です!!

6月7日
19:00KO
セレッソ大阪(J1)vsCento Cuore HARIMAヨドコウ桜スタジアム

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