Jリーグ元年(平成5年)

衝撃の開幕セレモニーから30年を迎えようとしているJ.league
その歴史を創成期から振り返ってみようと思います
1993年5月15日に国立霞ヶ丘競技場で開幕した日本初のプロサッカーリーグ「J.league」
しかしながらその前年の1992年には、既に「ヤマザキナビスコカップ」(現 YBCルヴァンカップ)が開幕してました。ちなみに第1回の決勝は、1992年11月23日 国立霞ヶ丘競技場にて、ヴェルディ川崎vs.清水エスパルス。初代王者は「ヴェルディ川崎」でした。
1993年の開幕時のチーム数は「10」。「オリジナル10」と称される名誉あるクラブです。アントラーズとマリノスの2クラブだけが、これまでJ2に一度も降格したことがないという素晴らしい成績を収めています。
- 鹿島アントラーズ
- 浦和レッズ
- ジェフユナイテッド市原(現 ジェフユナイテッド市原・千葉)
- ヴェルディ川崎(現 東京ヴェルディ)
- 横浜マリノス(現 横浜F・マリノス)
- 横浜フリューゲルス
- 清水エスパルス
- 名古屋グランパスエイト(現 名古屋グランパス)
- ガンバ大阪
- サンフレッチェ広島
大会レギュレーション
世界でも類をみない延長戦・Vゴール方式、そしてPK戦による完全決着だったリーグ戦。
90分でも勝敗はつかない場合、前後半15分ずつの「Vゴール方式」による延長戦を行い、それでも決着が付かない場合はPK戦を行います。
「90分勝利」「Vゴールでの勝利」「PK戦での勝利」に優劣は与えず、勝利数のみで順位が決定する。(このため勝ち点の計算は行われませんでした)
開催日程は、前年までのJSLが秋春制であり、ワールドカップ アメリカ大会のアジア予選などの影響により、開幕が5月でチャンピオンシップが翌年1月に開催されるという変則なスケジュールでした。
- 1993年5月15日~12月15日
- 10チームによるホーム&アウェイの総当たり(90試合×2ステージ 計180試合)
- 2ステージ制(1st:サントリーシリーズ 2nd:NICOSシリーズ)
- サントリーシリーズ 優勝:鹿島アントラーズ
- NICOSシリーズ 優勝:ヴェルディ川崎
- サントリーチャンピオンシップ (1994年1月9日,16日@国立霞ヶ丘競技場)
鹿島アントラーズ vs. ヴェルディ川崎
第1戦 鹿島0-2V川崎/第2戦 V川崎1-1鹿島 - 年間チャンピオン:ヴェルディ川崎
- MVP:三浦知良(ヴェルディ川崎)
- 得点王:ラモン・ディアス/28ゴール(横浜マリノス)
- 新人王:澤登正朗(清水エスパルス)
- 最優秀監督:松木安太郎(ヴェルディ川崎)
🏆第73回天皇杯優勝:横浜フリューゲルス(初優勝)
大会記録

開幕戦でJリーグ初ゴールのマイヤーやハットトリックを決めたジーコなどと新しいプロスポーツが始まったと大興奮しました!!
- Jリーグ初ゴール:マイヤー(ヴェルディ川崎)
93年5月15日 サントリーシリーズ第1節 vs. 横浜M@国立 - Jリーグ初のハットトリック:ジーコ(鹿島アントラーズ )
93年5月16日 サントリーシリーズ第1節 vs. 名古屋@カシマ - Jリーグ初のオウンゴール:井原正巳(横浜マリノス)
93年5月29日 サントリーシリーズ第5節 vs. 市原@三ツ沢 - Jリーグ初のレッドカード:パベル(ジェフユナイテッド市原)
93年5月29日 – サントリーシリーズ第5節 vs. 横浜M@三ツ沢 - Jリーグ初の延長戦・PK戦 :
サントリーシリーズ第3節 名古屋グランパスエイトvs.横浜マリノス
三浦文丈(横浜マリノス)が外して 1ー1(PK4-3)で名古屋が勝利
93年5月22日 サントリーシリーズ第3節 名古屋 vs. 横浜M@瑞穂
幻の応援グッズ「チアホーン」

この応援グッズ、さすがにうるさ過ぎました!!
試合内容に関わらず、ずーっと鳴り響くスタジアムは異様な光景でした
開幕当初のJリーグでは、チアホーンを鳴らしたり、応援するチームのフラッグをなびかせるという独自の応援スタイルでした。Jリーグオフィシャルショップで発売された10チームごとのチームカラーに塗られたチアホーンを販売し 品切れ状態に。
しかしながら、チアホーンの騒音問題が各地域で表面化し社会問題に。Jリーグは93年夏にチアホーンの販売を中止を発表して、スタジアム内での使用禁止や販売自粛となったため、幻の応援グッズとなってしまいました。
まさか16年後の2010年、遠く南アフリカの地で同じような応援グッズ「ブブゼラ」が登場するとは、この時まだ誰も知らない,,,
