今季10枚目のレッドカード
レッドカード多すぎるよー😢
2022年3月5日、開幕3戦目にして昇格組「京都サンガF.C.」と「ジュビロ磐田」が「サンガスタジアム by KYOCERA」で直接対決⚽この試合でもレッドカードが出て試合の結果に大きく左右することとなりました。京都のゴールキーパー「上福元直人」が、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューにより「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」で一発退場に😲
問題のシーンは40分で、左サイド抜け出してきた磐田の杉本健勇をペナルティーエリアの外に飛び出した上福元が倒してしまいます。「井上知大主審」は、このプレーに対して上福元にイエローカードを提示。しかしその後、VARの介入とオンフィールドレビューを行った結果「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」として、レッドカードに変更となり一発退場となり、京都は一人少ない状況になりました。
京都サンガF.C. vs ジュビロ磐田
⚽京都サンガF.C. 1-4 ジュビロ磐田
🗾サンガスタジアム by KYOCERA
🎫7,894人
🌞曇のち雨 / 15.8℃ / 39%
京都:ピーター ウタカ(67分)
磐田:大津祐樹(35分)鈴木雄斗(62分,68分)ジャーメイン良(90分)
DOGSOってナニ?
そもそも「DOGSO(ドグソ)」ってナニ?って話ですが、「denying an goal-scoring opportunity」を略したサッカー用語で「決定的な得点の機会の阻止」という意味になります。JFAのホームページで確認できる「サッカー競技規則2021/22」で「得点または決定的な得点の機会の阻止」という文言を抜粋すると下記の通りに書かれています。
📝競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は、警告される。
.それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則をした競技者は、退場させられなければならない。
競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な承認を得ることなく競技のフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯したことになる📝
そして競技規則には、以下の状況、いわゆる「4要件」を考慮に入れなければならないとも明記されています。
(2)全体的なプレーの方向
(3)ボールをキープ、またはコントロールできる可能性
(4)守備側競技者の位置と数
上福元のプレーは?
では上福元のプレーはどうだったのだろうか?🤔このプレーは少し遅れての身体でのチャージであるため、ファウルと判定されても仕方ありません。「DOGSO」の「4要件」に照らし合わせると「(1)ゴールとの距離」としてはペナルティーエリア外の右の深い位置なのでゴールに近い場所と言えます。
「(2)全体的なプレーの方向」と「(3)ボールをコントロールできる可能性」は、スペースに抜けだした杉本は上福元をかわすため、右アウトサイドで斜め右外へトラップしています。上福元からのチャージがなければ、そのままゴール方向へのプレーができる可能性があるように見えます。が…
「(4)守備側競技者の位置」は、京都のゴールは、上福元が飛び出し 守備側競技者がメンデスだけという状況。しかし杉本は外方向へボールを持ち出していますので、上福元をかわしたとしてもゴールに直結できるプレーが出来たのかという疑問が残ります。
「井上知大主審」はVARから助言、そしてオンフィールドレビューにより、イエローカードを取り消しレッドカードを出して上福元を退場処分にしました。主審は少しの疑いもなく「4要件」がすべて揃ったときに下す判定だと思います。
「最終決定はあくまでも主審であり、VARではない」はずなのに、そのようには感じることが出来ませんでした。これではVARが単なる監視カメラでしかない。本来、選手と審判がもっとコミュニケーションを取り合って試合を作っていくのがサッカーなんじゃないでしょうか?一度立ち止まって、このシステムを活用する術を探って欲しいと思います。
当日現場でこの判断をした審判の方々には、参考資料として2020年11月にJリーグの公式チャンネルで公開した「Jリーグジャッジリプレイ」を見直してほしいです。今後同じような事象が起きないことを願いたいです。
曺 監督のことばがグッときた
前半で退場者を出してしまい1-4での敗戦となってしまった「京都サンガF.C.」。そんな試合となってしまいましたが、「曺 貴裁監督」は試合直後のDAZNでのインタビューでグッとくる言葉を残しました👍
試合序盤からペナルティエリアを飛び出して、磐田の攻撃を何度も跳ね返していた上福元。近年のサッカーではキーパーは広範囲におよぶ守備能力が不可欠になっていて、チーム戦術としてのキーパーの重要性が高まっています。そんな戦術で戦う今シーズンの京都にとっては、厳しい判定による敗戦となってしまいました。
「曺 貴裁監督」は選手でなく監督の責任だからと言い切り、次戦以降への意気込みを語っていました。2019年 湘南の監督時代でのパワハラ行為が認定され、S級コーチライセンスの1年間停止処分。その後は流経大でのコーチを経て、2021年には監督として率いた「京都サンガF.C.」を12シーズンぶりにJ1復帰させています。そんな彼だからこその言葉だったのかもしれません🤔
曺 貴裁(チョウ キジェ)
Cho Kwi Jae
生年月日:1998年5月29日
出身地:京都府
指導歴
1998~99年 ドイツ留学(ケルン体育大学)
2000年 川崎フロンターレ トップチームアシスタントコーチ
2001年~03年 川崎フロンターレ Jr.ユース監督
2004年 セレッソ大阪 トップチームヘッドコーチ
2005年 湘南ベルマーレ Jr.ユース監督
2006年~08年 湘南ベルマーレ ユース監督
2009年~11年 湘南ベルマーレ トップチームヘッドコーチ
2012年~19年10月 湘南ベルマーレ トップチーム監督
2020年3月~20年12月 流通経済大学サッカー部 コーチ
2021年~ 京都サンガF.C.トップチーム監督
「(上福元に対しての声掛け)ぜんぜんお前のせいじゃないからと。本人謝ってましたけど。別に選手が起こすことは全部監督の責任だと思っているので」