NACK5スタジアム 春の珍事
春の嵐 大宮公園でのアクシデント🌸
2022年3月26日「NACK5スタジアム大宮」で行われた「J2リーグ 第6節 大宮アルディージャ vs. ファジアーノ岡山」。大宮の先発出場のゴールキーパー「南雄太」が前半で負傷。後半から交代で入った「上田智輝」も負傷してプレー続行不可能になります。先制していた大宮は、残り30分ほどの時間を本職のゴールキーパー不在で戦うことに…
ゴールキーパーの2選手を失った大宮「霜田正浩監督」は、センターバックとしてJリーグデビューを飾っていた「栗本広輝」に急造ゴールキーパーを任せます。
試合後のインタビューでキーパーは初めてだったと語った栗本は、岡山の攻撃の芽を摘み続け何とか試合終盤までゴールを死守。しかし7分という長いアディショナルタイムで岡山の「ステファン ムーク」にJリーグ初ゴールを決められて追いつかれてしまいました。。大宮はキーパー3人での「クリーンシート(無失点)」、そして今シーズンの初勝利を手にすることは出来ませんでした。
⚽大宮アルディージャ 1-1 ファジアーノ岡山
🗾NACK5スタジアム大宮
🎫3,841人
大宮:矢島慎也(13分)
岡山:ステファン ムーク(95+5分)
公式記録の備考欄に「67 大宮 20 栗本広輝選手 ゴールキーパーとしてプレー」として記載されており、栗本のデビュー戦は記録にも記憶にも刻まれることになりました📝
「栗本広輝」って誰?!
そもそも「栗本広輝」(くりもとひろき)って誰?!
その経歴を調べると、栗本は順天堂大学卒業後、2013年にJFLの「Honda FC」に入団し、2014年の優勝メンバー。2016年と2017年のJFL連覇にも貢献し 2年連続で最優秀選手に選出されていました。
2019年からの3シーズンはアメリカ合衆国のクラブでプレーして46試合出場で1得点という記録を残しています。そして2022年2月11日「大宮アルディージャ」への入団が発表され、3月26日にホームスタジアム「NACK5スタジアム大宮」で、まさかまさかのJリーグデビュー戦を飾りました。
栗本広輝
Hiroki KURIMOTO
背番号:20
生年月日:1990年6月16日
身長/体重:180cm / 80kg
出身地:愛知県名古屋市
清水商高→順天堂大→Honda FC→Frenso FC/アメリカ合衆国→Colorado Springs Switchbacks/アメリカ合衆国→Oklahoma City Energy FC/アメリカ合衆国
栗本は試合後のインタビューで、「(上田)智輝がもうプレーできないと分かった上で、残りの時間でゴールキーパーを誰がやるのかを含めてどう戦うか監督と話したいと思って走っていった。そこで「お前ならできる」と言ってもらった認識だけど、僕が走っていった時点で僕がやることになったのかなと思います。」と語り、
霜田監督は、栗本をゴールキーパー指名した理由はという質問に対して「ゴールキーパーが2人もいなくなる準備などまったくしていなかったので、その中でゴールキーパーの技術ではなく、一番しっかりとしたメンタルや動揺しないメンタル、一番責任感が強く声を出せて、「やります」と言ってくれたこともあるので、本当に頑張ってくれたと思います。」
と、若干やり取りがかみ合っていないような部分もありますが、ともかく急造キーパーを務めた栗本は、ゴール裏の大宮サポーターと一体となり大宮ゴールを守りました。
試合終了間際に同点ゴールを決められてしまいましたが、貴重な勝ち点1を手にしたと感じました。今シーズン初勝利はなりませんでしたが、この一戦でつかんだ一体感で次戦以降の勝利に期待しましょう。
急造キーパー 奈良竜樹
Jリーグデビュー戦での急造ゴールキーパーは史上初の出来事のはずですが、これまでのJリーグで印象に残っているのは、2018年5月5日に「等々力陸上競技場」で行われた「J1リーグ 第12節 川崎フロンターレ vs. 浦和レッズ」です。
70分に川崎のキーパー「チョン ソンリョン」が一発退場となります。既に3人の交代枠を使ってしまった川崎は、急きょディフェンダーで出場していた「奈良竜樹」がキーパーとしてプレー。残り20分でゴールを許しませんでしたが、試合は0対2で敗れてしまいました。
この試合の公式記録の備考欄にも「70′ 川崎F 3 奈良竜樹選手 ゴールキーパーとしてプレー」として記録されていました📝