天皇杯2回戦進出チーム紹介③

今年もサッカー日本一を決める「第103回 天皇杯全日本サッカー選手権大会」が5月20日より開幕しています。Jリーグの各クラブだけでなく、全国各地のアマチュアのサッカークラブも参加するこの大会は、地域のプライドをかけた熱戦が繰り広げられます。

この記事では天皇杯1回戦を突破して、2回戦に進出したアマチュアクラブを紹介します。それぞれのストーリーや選手たちなどを紹介したいと思います。Jリーグクラブに負けない情熱と才能を持つ彼らの活動に、きっと新たな魅力を感じることでしょう。

目次

2回戦へ進出したチーム

山梨学院大PEGASUS

出典:JFA公式ホームページ

クラブの概要と歴史

山梨学院大PEGASUS」は、山梨学院大学のセカンドサッカーチームで、関東大学リーグ2部に所属しています。2022年よりチーム名を「ペガサス」から「PEGASUS」に変更しています。

この山梨学院大学には、トップチームである「GALAXIES」と、セカンドチーム「PEGASUS」、サードチーム「ORIONS」があり、それぞれ関東大学リーグ2部、山梨県リーグ1部、インデペンデンス・リーグに参戦しています。

PEGASUSはこれまでに2013年、2019年、2022年の3回、山梨県サッカー選手権大会(天皇杯 山梨県予選)で優勝を遂げています。天皇杯初出場となった2013年の「第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会」は、1回戦で当時JFLの福島ユナイテッドFCに敗退。

今大会は山梨県予選決勝で「USCnanaho」を破り、2年連続5回目となる天皇杯出場を決めました。1回戦では、群馬県代表の関東2部の「Tonan前橋」と対戦。両チーム合わせて7ゴールが決まるという熱戦を制し、2回戦進出しました。

選手・監督紹介

注目選手は、Tonan前橋との1回戦でコーナーキックから2ゴールを決めた「加藤 佑太郎」(カトウ ユウタロウ)。東海大高輪台高出身の大学2年生。190センチの長身ディフェンダーは高い打点でゴールを決めました。

運動量豊富なキャプテンの「樋口 陸」は、三菱養和SCユース出身で「U-18サッカープリンスリーグ2019関東」の公式戦で、川崎フロンターレU18にハットトリックを達成。

大場 賢司」(おおば けんじ)監督は、鹿島アントラーズ、柏レイソル、川崎フロンターレ(当時JFL)などで活躍した選手。Jリーグ初出場は1993年の開幕年。J通算50試合出場、1ゴールを記録しています。

主な獲得タイトル

2009年:東京都大学サッカーリーグ戦(3部)/ 優勝(2部昇格)
2010年:東京都大学サッカーリーグ戦(2部)/ 優勝(1部昇格)
2012年:天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会山梨県大会 / 初優勝
2013年:東京都大学サッカーリーグ戦 (1部)初優勝
2021年:第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント / 第3位
2022年:第55回関東大学サッカー大会(関東大学サッカーリーグ戦〔2部〕参入戦)
〈グループA〉第1位 2部昇格
※「山梨学院大学サッカー部」としての実績

1回戦 vs. tonan前橋

出典:JFATV

2回戦 vs. 柏レイソル

2回戦の対戦相手は、J1を1回、J2を2回制覇している「柏レイソル」です。天皇杯は優勝1回(2012)準優勝1回(2008)。前身クラブである「日立製作所(日立製作所本社)サッカー部」としては、優勝2回(1972,1975)準優勝2回(1963,1973)しています。

大場賢司監督にとっては、かつて在籍した柏レイソルとの対戦となり、古巣相手にどんなサッカーを展開するのか楽しみな一戦です。

6月7日
19:00KO
柏レイソル(J1)vs山梨学院大学PEGASUS三協フロンテア柏スタジアム

FC徳島

クラブの概要と歴史

FC徳島」は、徳島県吉野川市をホームタウンとして活動するサッカークラブ。Jリーグ加盟を目指すクラブの一つで、2023年は四国サッカーリーグに所属。このクラブは2003年に川島高校サッカー部のOBを中心に設立され、Jリーグ昇格を目指しています。

2006年に徳島県リーグ1部に昇格し、その後一時降格も経験しますが、2015年に四国リーグへの復帰を果たしました。そして、2016年にクラブ名を「FC徳島セレステ」に改め、その年には天皇杯に初出場を果たしました(1回戦敗退)。

2018年には再びクラブ名を「FC徳島」に変更。この年には全国地域チャンピオンズリーグに初出場。2020年には四国リーグで初優勝。そして全国地域チャンピオンズリーグにふたたび挑むも、1勝2敗の3位で1次ラウンド敗退。

5年連続出場となった天皇杯では、2回戦で松山大学を下し天皇杯初勝利。しかし地域チャンピオンズリーグから中2日という強行日程で行われた3回戦で高知ユナイテッドSCに敗れています。

2021年は、新型コロナウイルスの影響で四国リーグが途中で打ち切りになったものの、リーグ推薦で地域チャンピオンズリーグに出場。なおこの年にホームタウンを徳島市から吉野川市に移転しました。

2022年、クラブは「株式会社Fortua」へと組織を移管し、クラブカラーをオレンジから水色に変更。同年の四国リーグは優勝しましたが、地域チャンピオンズリーグでは決勝ラウンドに進めることが出来ず、JFL昇格とはなりませんでした。

そして2023年、FC徳島は徳島県サッカー選手権大会で、イエローモンキーズ(徳島県社会人1部)との代表決定戦に勝利して、 8年連続8回目の天皇杯出場を果たしました。

選手・監督紹介

四国サッカーリーグで6試合を戦って29ゴールと圧倒的な攻撃力を誇るFC徳島。リーグトップスコアラーでともに5ゴールを決めている「本山 遊大」(もとやま ゆうた)と「佐々木 佳亮」(ささき けいすけ)に注目です。

「本山遊大」は、中京大中京高校で10番を付け、2017年度の第96回全国高校選手権サッカー選手権に出場している逸材。全国の舞台ではノーゴールに終わった雪辱を天皇杯で晴らして欲しい。

「佐々木佳亮」は、四国サッカーリーグでゴールを量産。徳島代表決定戦、天皇杯1回戦のSRC広島戦でゴールを決めるなど、チームの勝利に貢献しているストライカーの活躍に期待です。

そして監督の「須ノ又諭」(すのまた さとし)は、兵庫県出身の元サッカー選手です。当時関西サッカーリーグ1部のFC大阪に2014年から7年在籍したのち、FC徳島に加入。JFLに125試合出場しました。

2022年は選手とゼネラルマネジャーを兼任。2023年2月には現役引退を発表し、同時にFC徳島の監督に就任。2023年は自身初となる監督として迎えるシーズンですが、すでに6試合終了時点で5勝1分と首位を快走。また、得失点差も+23と、その攻撃力を示しています。

主な獲得タイトル

四国サッカーリーグ:2回(2020,2022)
徳島県サッカーリーグ1部:2回(2012,2015)
徳島県サッカーリーグ2部:1回(2006)
徳島県サッカー選手権大会:7回(2016-2022)

1回戦 vs. SRC広島

出典:JFATV

2回戦 vs. サンフレッチェ広島

2回戦の相手は、前回大会のファイナリストでもある「サンフレッチェ広島」。6度の決勝進出も優勝は逃していますが、準優勝は6回(1995,1996,1999,2007,2013,2022)。その前身である「マツダサッカークラブ」時代も合わせると7回も決勝の舞台に立っています。

なお、この試合は「福山通運ローズスタジアム」の交通アクセスを考慮して、キックオフ予定時刻が30分早まっていますので、現地観戦の方はご注意ください‼

6月7日
18:30KO
サンフレッチェ広島(J1)vsFC徳島福山通運ローズスタジアム
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