FIFAワールドカップ カタール 2022 × ABEMA
ドイツ戦での本田圭佑の言葉まとめ🏆
日本代表は「FIFAワールドカップ カタール2022」見事決勝トーナメント進出を決めました。今大会はありがたいことに、ABEMA TVで全64試合の生中継と見逃し配信を無料で観戦可能です⚽
「ABEMA FIFA ワールドカップ 2022 プロジェクト」の ゼネラルマネージャーに就任している「本田圭佑」さん。日本戦で独特の世界観で異彩を放っている解説をしています。FIFAワールドカップ、セリエAなどでの活躍はもちろん、いちサッカー選手という肩書を越えた人から見た日本代表の戦いについて、大いに語ってくれています。
開幕前、賛否両論が注目が集まった解説だったが、さすが世界の「本田圭佑」さんによる独特の解説は、視聴者の想像を超え、新たな「本田語録」を生み出しています。まずは日本代表の初戦となったグループステージ第1節のドイツ戦での解説をピックアップしてみました✅
グループステージ第1節 ドイツ vs 日本
⚽ドイツ 1-2 日本
🌎ハリファ インターナショナル スタジアム
🎫42,608人
解説:本田圭佑
ピッチリポート:槙野智章
実況:寺川俊平
「本田圭佑語録」は選手が入場する前からすでに始まっていました。寺川アナから最初の言葉を振ったときのひと言
「試合も気になるですけど、僕の解説も自分で気になっている」
ABEMAで観戦しているみんな、そう思っていたところ
「言いたいことは言いますよ」
自分の言いたいこと、はっきりと言ってください。あなたの言葉を待っています。と思った矢先に、何故かスタジアムに流れるBGMについて指摘
「これ、音楽のチョイス誰がやっているんですかね?」
「もっとぶっ飛んだ音楽でも良いんだけどな」
と、さっそくのホンダワールドを展開。神妙に入場する両国の選手たちを捉えた映像に切り替わると、
「僕、ぜんぜん走れるタイプの選手じゃなかったんですけど、いくらでも走れましたからね、ワールドカップだけは」
ワールドカップは独特の世界観での試合なんだと思わせれる発言。さすが日の丸をつけて戦った人の言葉には大いに納得させられます。
【前半】ドイツ vs 日本
前半キックオフ直後からの日本の布陣について、
「僕はね。利き足の選手を左と右に置くのは好きじゃない」
「前田さん、めちゃめちゃ前線から追っているんで、結構強気に行く采配ですね」
と、完全に監督目線での語りに始まり、大きな歓声が響く試合をピッチリポートしている槙野さんから「コミュニケーションがとりづらそう」という表現に対して、
「コミュニケーションはとれへんからね、このスタジアムでは」
「1個横におる選手の声も聞こえないんで、厳しいですね」
そして前半4分、伊東純也の縦パスに前田大然が抜けたプレーに対して
「いいよー、凄いイイ。いいよ、いいよ」
全裸監督の名言ばりにプレーを絶賛。立ち上がり、エンジンがかからないドイツに対しては、
「ドイツ、立ち上がり見る限りでは、本当に調整不足ですね。これ前半のうちにほんと叩きたいです」
そして日本の最初の決定機となった場面で、前田大然がオフサイドを取られてしまったシーンで、
「これね、前田さんライン見られたでしょ。見られへんかった?」
「これ、前田さん、見ないとダメです。自分のオフサイドライン見れるんで」
前田のプレーを一喝。しかし前半17分のキャプテン吉田麻也の切り替えしたプレーに対しては、
「見た?槙野、吉田麻也の切り替えし。ナイス麻也!」
と和やかなな雰囲気での解説を。そして前半24分、中盤のスペースでボールを出し入れするギュンドアンのプレーに、
「ギュンドアン、うざいな。どこで受けたら日本がイヤか分かっていますよね」
サッカー解説で「うざい」という表現を初めて聞いたような気がする。確かに日本にとって「うざい=賢い?」をプレーをしていたギュンドアンでした。
前半25分にセミオートマチックでのオフサイド判定があり、
「何ですかそれ?あれ見たら副審いるって思っちゃいますよ」
みんな言いたいけど言わなかったことをズバリと言ってくれました。さすがです。つづく前半32分に日本がPKを取られた場面では、
「これPKで失点してもいいんで、どうやって守備を修正するか、これにエネルギーを使わないと、これ守れてもあまり解決ならないです」
経営者の視点も持ち合わせている本田圭佑さんの言葉は、本質をしっかりと捉えています。そしてPKで先制点を許した後には、
「切り替えましょう。これは仕方ないです、終わったこと。これ次、どう改善するかということに思考を巡らせた方が良いですね」
日本代表の次の一手をどうするかとい未来志向の話をするのだが、なかなか状況が改善されないでいた前半35分に、
「とりあえず、選手はやるしかないんで。森保さんの指示待ちなところあると思いますよ」
と森保監督の采配をチクり。そして前半44分にドイツが高いボール保持率から日本ゴールを伺う場面では、
「ドイツ、ペナルティ。最後のアタッキングサードのところ、これだけボール回すんですね。
それって当たり前のように見えてね。日本代表がずーっとやりたくても出来なかった高度なボールポゼッションなんですよね」
さらに前半45分にノイヤーからのダイレクトでの正確なパスについては、
「うざい、うざいですね」
この試合2人目となる「うざい」をノイヤーももらってしまいました。さらに前半アディショナルタイムにハバーツがゴールネットを揺らした場面でのオフサイド判定について、
「オフサイ、オフサイ。えっない?これはテクノロジー発動でしょ?」
「どうみてもオフサイドでしょ。何で?なんで?」
「副審の人が、オフサイドじゃねえという雰囲気を出しているんですよ。それが一番びっくりしています」
日本代表を応援する、いやこの試合を観ている人全員が思っていたことをしっかりと言葉にしてくれました。前半終了直前で失笑しながら「要ります、副審?」
最少失点で前半を終えた日本。寺川アナからの前半を振り返った感想を求められると、
「いやぁね、疲れる」
「守備がハマってないんで、解説も出来ないくらい疲れています」
本田圭佑さんの初解説は、前半だけですっかりへとへとなった本田圭佑さんの様子がうかがえる様子でした。
【後半】ドイツ vs 日本
後半のキックオフを前にして、今の日本代表、そして自分自身に語りかけるように、
「力の差はあるのは悔しいんですけどあるんですよね。それがしっかりと出た前半だったと思います。でも一方で、良い取り方をしたときはチャンスになってんすよ」
それならばどう戦うのか、という本田圭佑流の言葉を続けました。
「なのでどうやったら良い取り方が出来ることにしか、いま僕は関心がないというか、そのに全思考を張り巡らす」
「でも点差はね、内容ほど空いてないというのは、ぜんぜん2失点してもおかしくなかったじゃないですか。それはめっちゃポジティブに捉えるべきだと思います」
後半5分に伊東がエリア内に仕掛けて、ペナルティエリアで倒されると、
「PKは?ない?(笑)バイアスかかっているから、もう倒されるとPKかと思っちゃいます」
後半6分、ムシアラのドリブル突破からのシュートでは、
「あぶね、あぶねー。もうチンチンにされているんですよね。ぜんぜん行けてないですね」
「チンチン」という表現、久しぶりにサッカー解説で聞いたような気がします。後半11分、日本のベンチが交代の準備をしている場面については、
「動くタイミング良いんじゃないですか、イイっすね、イイっすね」
これまでの試合では、交代時間が遅めだった森保ジャパンのベンチワークを称賛し。そして後半12分に三苫薫と浅野拓磨を同時投入。寺川アナの「期待感あるんじゃないですか?」との問いに、
「あります。いまのちょっとリスクのある守備でうまくハマればあります。ただ何度も言っている通り、かなりリスクを背負っているので」
「捨て身の守備を選んだんで。もう行くしかないですね」
勝負に出た森保監督の言葉を代弁するような発言。後半14分に、タッチライン際でのぎりぎりのボールキープから中へ持ち出したムシアラに対して、
「出てない?出たよ」
「うざいな、いまのターン」
ついに3人目となる「うざい」はムシアラがもらってしました。何とか攻撃に出たい日本、後半16分に右サイドでチャンスが訪れます。伊東の持ち出しからクロスボールを入れる場面では、
「ファー見ろ、ファー見ろ!」
ニアサイドばかりを狙っている伊東のプレーに対しての不満を口にしました。後半18分、リュディガーとの浅野に対するプレーについては、
「ちょっと今のは性格悪い。ちょっとバカにした走り方をして」
本田圭佑さん、よくぞ、言ってくれました。リュディガーは対戦相手をリスペクトしてないプレーに見えました。あっぱれな解説でした。
つづく後半25分のピンチの連続に対して、権田がスーパーセーブを連発!!
「ナイス!イエス!最後のやつはほんま終わったと思った」
権田の好セーブを絶賛。そして後半28分の遠藤の気迫あるプレーについては、
「試合もそうですけど、こういうサッカーはバチバチやるところが見どころでもあるんで。勝ち負け以上にこの辺ところは、選手も負けずとやはり頑張って欲しいですね」
後半28分、伊東のシュートがノイヤーに止められるが攻撃の糸口が見えると、
「ほら、ズーレが穴なのよ。わかる?もっとそこ狙っていけ」
「ズーレのところ、マジチャンスです」
「うざくない」ズーレを狙って行こうと本田監督からの指示。そして迎えた後半30分、後半途中から入っが堂安律が同点ゴールを決めました。ゴール直後は歓喜していたようだが、すぐに冷静になり、
「来ましたね、これまだあるぞ」
と短めの感想を言った後、次の1点を狙うべく、
「とにかく後半、向こうが修正できない間に、シンプルに左を使うことを徹底すれば良いです。三苫さん持ったときはサポート行かなくて良くて、今みたいな感じで仕掛けさせる。最後の最後で動けば良いです」
寺川アナの「(堂安について)オレしかいないと思っている。点をとる準備をしっかりしたい」という「本田圭佑」ばりのコメントを紹介すると、
「まさに持っているってやつですね」
「決めるんですよ、決めるやつが。素晴らしい」
さらに左サイドで「ミトマワールド」を展開する冷静な三苫のプレーについて、
「いやー、面白いなー。めちゃおもろないですか?三苫さんに行ったとき何かが起こるという」
そして後半38分に浅野の逆転ゴールが決まる
「来た!よーっし、来たぞ!」
「これはもう、あとは守るだけですね。ほんま守るだけ」
逆転に成功したことによってやることがはっきりした日本。ピッチに入って全選手に伝えて欲しいくらいの的確な解説。そしてようやく訪れた後半45分に、
「ドイツでプレーしているやつは、もう何としてもこのまま終わりたい気持ちだと思いますよ。たぶんドイツが同じグループになった時点で、日本お前ら終わりやなって感じで言われているみたいなんでね」
言葉を選んでいるが、ブンデスリーガで活躍している選手たちから、いろいろ話を聞いていたことが伝わりました。そして出された後半アディショナルタイム7分に対して、
「7分?!7分もある?」
今大会のアディショナルタイムは本当に長い。長い長いアディショナルタイムの末、ようやく試合終了のホイッスルが鳴らされました。テンション爆上がりの寺川アナの絶叫に対して、冷や水をかけるごとく、
「イエス!まぁ、とりあえず落ち着こう。まだ決まっていないんでね。この勝利は間違いなく良いですけど、結局もう1試合勝たないと行けないのは変わりなんで。とにかく凄い、よくやった」
と、この試合だけの勝利に浮かれていられないと言いながらも、
「いやー、良いですね。ブンデスリーガの奴らにはガツンと言えますね」
「ざまーみろですよ」
ここで本音をガツンとひと言。そして最後に森保采配については、
「勝てたのは、もちろん采配のおかげだとは思うんですけど、気になる采配はあったんで。やっぱりその課題をコスタリカ戦、しっかり修正しないといけないかなと感じました」
これまで修羅場で戦ってきた男は、初戦の勝利に浮かれている場合ではないと懸念
「とにかく一喜一憂しないで、次につなげて欲しいですね。ファンとしては一喜一憂したけど」
そして中継の最後には、
「この勝利は、いちサッカー人として言えば、予選(グループステージ)突破するしないに関わらず、歴史的な前進ですよね。優勝国ドイツに勝つというのは、今後は日本をなめてられないなと思い知らされた試合だったんじゃないですかね」
そして「本田圭佑語録」は、第2戦のコスタリカ戦へとつづきます…