【東京Vvs岩手】声出し応援 第２戦

味スタにもサポの声が蘇った

2022年6月12日 日曜日「味の素スタジアム」で行われた「Ｊ２リーグ 第２１節」の「東京ヴェルディ」vs.「いわてグルージャ盛岡」を現地観戦⚽

前日にカシマスタジアムで行われたルヴァンカップの試合同様に、この試合も声出し応援の段階的導入に向けた運営検証のため 、制限付き（入場者数上限「5,000人以下」又は収容率「50%以下」）での開催となりました。

客席の入口には「声出し応援運営検証対象試合」の案内、そして場内ビジョンでガイドラインが上映されました。東京ヴェルディのメインキャラクターである「リヴェルン」くんと「ヴェルディ」くんが登場するVTRはとても分かりやすかったです。

しかし「リヴェルン」くんはマスクをしていましたが、「ヴェルディ」くんはマスクしてないようですけどね。さすがに彼の長い口ばしに合わせるマスクはないか…

東京ヴェルディ vs. いわてグルージャ盛岡

【東京Ⅴ】堀監督退任 そして城福監督へ

2022年6月12日、味スタにもサポーターの声援が蘇りました。「東京ヴェルディ」のホームゴール裏に設置された「声出し対象観客席」で響き渡るヴェルディサポの声援、チャント。その声に応えられる試合をと臨んだ選手たちだったはずでしたが…

ヴェルディは、天皇杯２回戦の秋田戦には勝利したものの、リーグ戦では６試合勝利なし。しかも主力級の「山本理人」「馬場晴也」がU23代表に選出され不在。しかし復活したホームのサポーター声援を受けてＪ２ホーム通算１５０勝を達成すべく「いわてグルージャ盛岡」を迎えました。

23分にオウンゴールにより幸先よく先制します。そして後半開始から入った「佐藤凌我」と「新井瑞希」によりさらに攻撃が活性化。70分に相手の持ち上がりからのカウンター攻撃で右サイドを駆け上がった「深澤大輝」が追加点を決めます。

これで勝ち点３が見えてきたはずだったのですが、試合終盤の86分、89分に連続失点。２失点とも守備がバタついたところを突かれるという手痛い失点に。「２ー２」の引き分けという結果に対して、声出し応援をしてきた緑のサポーターからは落胆した雰囲気が漂っていました。

ボール支配率６５％、パス本数６１８本、パス成功率8６％と内容で岩手を圧倒した東京Ⅴでしたが、終わってみれば「２－２」でのドローゲーム。何とも消化不良の試合の結果ろなり、リーグ戦７試合勝ちなし。声出しが許されたホームのサポーターに勝利を届けることが出来ませんでした。

そして翌13日に「堀孝史監督」の退任が発表され「城福浩監督」と「小倉勉ヘッドコーチ」の就任が発表。東京のＪクラブとしてはライバル関係である「ＦＣ東京」の元監督に「東京ヴェルディ」の再建を託すという決断が下されたのでした。

【岩手】先制された試合の勝率０％説

「いわてグルージャ盛岡」は、天皇杯２回戦で町田ゼルビアを破り、つづくリーグ戦でのヴァンフォーレ甲府戦にも勝利して公式戦初の連勝中でした。

しかしFC東京から期限付きで獲得した「蓮川壮大」が、古巣のライバルチームである「東京ヴェルディ」が相手ということで張り切り過ぎたのか、前半にオウンゴール、そして後半の２失点目となるボールロストをするなど空回り気味に。

今シーズンは「先制された試合の勝利が０％」というデータ通りであれば、この試合の勝利への可能性は前半で限りなく低くなってしまいました。後半に追加点を奪われてはさらにその可能性が…と思っていたのですが…

アウェイ席にも設置された「声出し観客席」。通常のアウェイ席とは１ブロック緩衝エリアを設けてました。トラメガを手にしたコールリーダーの声が少数精鋭の岩手サポ、そしてピッチで戦う選手たちに大きなチカラを与えていました。（久しぶり過ぎたのかメガホンの調子が悪かったようですが…）

後半途中から投入された経験豊富な「和田昌士」「中村充孝」のゴールで「２ー２」と追いついてみせ、アウェイ席の岩手サポーターから大きな歓喜の声が上がったのでした。

「声出し応援」が国内で解禁された２試合目となったこの試合。まぎれもなくサポーターの声が熱い試合を生んだひとつの大きな要因となったのだと感じました。

無観客試合、入場者数制限、声出し禁止試合をへて、制限付きとはいえ声出しが解禁となりさらなるＪリーグの盛り上がりに期待しましょう！！