「金沢、やってやるってー!」
Jリーグ観戦記@町田GIONスタジアム⚽
2022年6月19日日曜18時「天空の城」こと「町田GIONスタジアム」で行われた「J2リーグ 第22節 FC町田ゼルビア vs. ツエーゲン金沢」を現地観戦⚽
「FC町田ゼルビア」は、2010年と2011年のJFLでの対戦では「3勝1分」と「ツエーゲン金沢」に負けなし。2014年のJ3と2015年以降のJ2ではこれまでに16回の対戦があり「6勝7分3敗」とこちらも「FC町田ゼルビア」が勝ち越しています。しかしここ3戦のホームで勝利がない「ツエーゲン金沢」を迎えました。
昇格プレーオフ圏内に入るためにも勝ち点を積み上げたい両チーム。この試合では「まちだ漢祭(おとこまつり)」として、プロレス、和太鼓など男気溢れるパフォーマンスを実施。J2リーグ後半戦の初戦を飾るにふさわしいイベントで試合を盛り上げていました。
新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となった「まちだ漢祭プロレスフェス」。ゼルビーランドの特設リングで盛り上げてくれた越中詩郎さん。勝利後のマイクパフォーマンスで対戦するツエーゲン金沢に対して「金沢、やってやるってー!」とマイクパフォーマンス。さらに試合前の始球式で必殺技の「ヒップアタック」を披露するなど盛り上げてくれました。
それにしてもプロレスリングアナウンサー「野中美智子」さんによる町田の選手紹介は圧巻でした。リングアナならではの独特の口調やイントネーションでめちゃめちゃ格好良かったです。
FC町田ゼルビア vs. ツエーゲン金沢
⚽FC町田ゼルビア 3-2 ツエーゲン金沢
🗾町田GIONスタジアム
🎫2,484人
町田:太田修介(8分)ドゥドゥ(62分)太田修介(90+2分)
金沢:豊田陽平(37分)大石竜平(71分)
【町田】走り切った太田修介の漢祭
「まちだ漢祭(おとこまつり)」を主催しての試合となる「FC町田ゼルビア」。ホームのサポーターを前にして男気溢れるプレーを見せようと意気込みで臨んだはず。
注目は青森山田高出身1年目の「宇野禅人」。最強を誇った昨年度の青森山田高で松木玖生の相棒だった宇野ですが、ここまで7試合の出場で先発出場は5月8日の水戸戦以来となる2試合目。最強世代の高卒ルーキーもJの舞台で苦しんでいる様子ですが、本拠地での初スタメンとなったチャンスをモノして欲しいものです。
開始早々の8分、深津康太の縦パスから平戸大貴の浮き球に上手く合わせた太田修介が先制ゴールをやってやりました。しかし37分に金沢のワンタッチでのパスがつながり左サイドを破られて、トヨグバこと豊田陽平に同点弾を決められてしまいます。
それにしても後半を迎える前に選手入場での演出で炊かれたスモークが風下の金沢サポの方向へと流れちゃいました。後半キックオフ前にスモークで金沢サポを制圧?
後半はじりじりとした時間帯が続きます。そんな中、町田の安井拓也のチカラ強いドリブル突破からの決定機。これまで存在感を示せていなかったドゥドゥが、62分に勝ち越しゴールを決めてみせます。
しかし同時4選手交代の奇策に打って出た金沢の勢いを止めることが出来ず、71分に金沢の大石竜平に決められ同点にされます。
しかし後半アディショナルタイム、ポープ ウィリアムを起点にして、太田修介がこの試合2点目となるゴールが決まっての劇的な勝利!!町田は「まちだ漢祭」と銘打った通りの戦いぶりで、J2ホーム通算50勝を達成したのでした。
それにしてもこの日の観客数「2,484人」では寂しすぎる…やはり町田(野津田)というロケーションで集客するのはなかなか厳しいようです。これでは親会社がスタジアムを移転する計画をするのも無理はないのかなと。
「天空の城」は森に囲まれたとても雰囲気のある場所なのですが、アクセスを考えると町田駅周辺に新スタジアムがあるともっともっと盛り上がるんだろうなと思ってしまいました。
【金沢】同時4人交代で同点にするも…
「ツエーゲン金沢」は、この日が34才の誕生日を迎えたキャプテン、キーパー白井裕人を最後の砦として、無失点での勝利を狙いたいところでした。しかし開始早々の8分に町田の太田修介に先制ゴールを決められしまいます。
しかし37分に「トヨグバ」こと豊田陽平が高い身体能力を生かしたヘディングシュートで同点にします。右サイドを駆け上がった松田陸からの高いボールは「トヨグバ」仕様にデザインされたクロスボール。それに合わせてファーサイドへ決め切る男・豊田陽平、さすがのストライカーでした。
62分にドゥドゥのゴールで再び1点のビハインドとなった金沢。67分に柳下正明監督による「同時4枚替え大作戦」が発動されます。これで柳下監督から闘魂注入された4選手「杉浦恭平」「大石竜平」「林誠道」「毛利駿也」は、金沢も「まちだ漢祭」で男気を見せるべく、町田ゴールに迫ります。
同時4選手交代後の71分、交代で入った毛利が左サイドを突破、前線へのパスを林が受けて、クロスボールを入れるとファーサイドを詰めてきた大石がゴールを決めて「2-2」と再び同点に。ペナルティエリアには杉浦が入っていたので、交代で入った4選手が絡んだカタチでの同点ゴール。柳下監督の采配が見事に決まりました。
そして迎えた後半アディショナルタイム、ポープ ウィリアムのゴールキックから太田修介に決められてしまい勝ち越されてしまいます。最後の最後まで戦った両チームの健闘に大きな拍手を送りたい日曜夜のナイスゲームでした。