『第43回多摩川クラシコ』その魅力を徹底解説!!

Jリーグのファンやサポーターにとって「多摩川クラシコ」は見逃せないビッグイベントです。しかし、その魅力や歴史を十分に理解している人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、多摩川クラシコの全貌を明らかにし、その独特な雰囲気や名勝負を紹介します。

この記事を読むことで、多摩川クラシコの魅力をより深く理解し、観戦の楽しみ方が広がります。また、Jリーグファンとしての知識も増え、友人や家族との会話の幅も広がります。

2024シーズンは、3月30日に川崎フロンターレのホーム Uvanceとどろきスタジアムで、8月11日はFC東京のホーム 味の素スタジアムで行われます。今シーズンも多摩川クラシコを堪能しましょう!

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目次

多摩川クラシコとは?

多摩川クラシコの歴史と背景

多摩川クラシコ」は、東京都を本拠地とする「FC東京」と、神奈川県川崎市を本拠地とする「川崎フロンターレ」が対戦するダービーマッチです。

両クラブを分ける象徴である「多摩川」と、スペイン語でいう伝統の一戦の意味の「クラシコ」を合わせ「多摩川クラシコ」という名が付けられました。

多摩川クラシコの名称となったのは2007年4月16日ですが、J2初年度の1999年での対戦からカウントされています。

Jリーグにおけるダービーマッチである「横浜ダービー」「静岡ダービー」「大阪ダービー」といった試合同様、両チームの熱狂的なサポーターが試合会場を埋め尽くし、勝利への熱い想いがぶつかり合うことから、日本国内でも特に注目される試合として広く認知されています。

プレーする選手たち、ファン、サポーターたちもこの一戦に懸ける気持ちがさらに高まり、多摩川クラシコは他の試合とは一線を画した熱気に包まれます。

過去の対戦成績

多摩川クラシコの歴史を語る上で欠かせないのが、過去の対戦戦績です。両チームはこれまで数々の熱戦を繰り広げてきました。その中からいくつかの印象深い対戦を振り返ります。

これまで43回の対戦成績は「23勝9分11敗」と川崎フロンターレが大きく勝ち越しています。

第1回J2/第4節1999年4月4日等々力5,293人川崎2-2東京
第2回J2/第12節1999年5月16日西が丘3,147人東京0-1川崎
第3回J2/第24節1999年9月5日西が丘4,844人東京0-0川崎
第4回J2/第32節1999年10月24日等々力13,812人川崎3-2東京
第5回J1/1st 第11節2000年5月6日駒沢11,229人東京2-1川崎
第6回J1/2nd 第3節2000年7月8日国立8,036人川崎0-3東京
第7回J1/第14節2005年7月6日等々力13,118人川崎0-0東京
第8回J1/第33節2005年11月26日味スタ24,226人東京1-1川崎
第9回J1/第4節2006年3月21日等々力14,191人川崎2-2東京
第10回J1/第30節2006年11月11日味スタ23,251人東京5-4川崎
第11回J1/第10節2007年5月6日等々力14,983人川崎5-2東京
第12回J1/第30節2007年10月28日味スタ30,494人東京0-7川崎
第13回J1/第7節2008年4月19日味スタ22,283人東京4-2川崎
第14回J1/第25節2008年9月20日等々力20,729人川崎0-1東京
第15回J1/第13節2009年5月24日味スタ27,851人東京2-3川崎
第16回J1/第20節2009年8月1日等々力21,379人川崎2-1東京
第17回J1/第5節2010年4月4日等々力22,199人川崎2-1東京
第18回J1/第18節2010年11月20日味スタ28,480人東京1-2川崎
第19回J1/第5節2012年4月8日等々力20,996人川崎0-1東京
第20回J1/第26節2012年9月22日味スタ34,822人東京1-2川崎
第21回J1/第8節2013年4月27日等々力26,555人東京2-0川崎
第22回J1/第20節2013年8月10日等々力17,864人川崎2-2東京
第23回J1/第4節2014年3月23日味スタ23,172人東京0-4川崎
第24回J1/第24節2014年9月20日等々力18,805人川崎0-0東京
第25回J1/1st第9節2015年5月2日味スタ42,604人東京2-1川崎
第26回J1/2nd第1節2015年7月11日等々力23,793人川崎2-0東京
第27回J1/1nd第7節2016年4月16日味スタ29,208人東京2-4川崎
第28回J1/2nd第5節2016年7月23日等々力24,103人川崎1-0東京
第29回J1/第4節2017年3月18日味スタ36,311人東京3-0川崎
第30回J1/第20節2017年8月5日等々力25,043人川崎1-1東京
第31回J1/第13節2018年5月5日等々力24,674人川崎0-2東京
第32回J1/第33節2018年11月24日味スタ37,422人東京0-2川崎
第33回J1/第1節2019年2月23日等々力23,113人川崎0-0東京
第34回J1/第19節2019年7月14日味スタ42,401人東京0-3川崎
第35回J1/第3節2020年7月8日味スタ無観客東京0-4川崎
第36回J1/第25節2020年10月31日等々力11,061人川崎2-1東京
第37回J1/第9節2021年4月11日味スタ17,615人東京2-4川崎
第38回J1/第31節2021年10月2日等々力9,789人川崎1-0東京
第39回J1/第1節2022年2月18日等々力17,544人川崎1-0東京
第40回J1/第34節2022年11月5日味スタ34,820人東京2-3川崎
第41回J1/第13節2023年5月12日国立56,705人東京2-1川崎
第42回J1/第27節2023年9月15日等々力20,284人川崎1-0東京
第43回J1/第5節2024年3月30日等々力22,543人川崎3-0東京
第44回J1/第26節2024年8月11日味スタ東京川崎

多摩川クラシコ 誕生前夜の戦い

多摩川クラシコ」と命名される誕生前夜のジャパンフットボールリーグ(旧JFL)で、両クラブは前身のチームで6回対戦しています。

FC東京の前身である「東京ガスサッカー部」と川崎フロンターレの前身である「富士通川崎フットボールクラブ」での対決から、伝説の試合は始まりました。

初対戦となった1996年は国立西が丘サッカー場と江戸川区陸上競技場で行われました。1,000人前後のコアなサッカーファンの観客が見守る中、初年度での対戦は東京ガスが連勝。Jリーグ加入前の対戦成績は東京ガスが「4勝2敗」と勝ち越しています。

第5回 JFL第7節1996年5月25日西が丘1,158人富士通川崎0-2東京ガス
第5回 JFL第20節1996年9月12日江戸川陸711人東京ガス2-0富士通川崎
第6回 JFL第8節1997年5月21日等々力3,186人川崎フロンターレ3-0東京ガス
第6回 JFL第21節1997年9月8日江戸川陸1,150人東京ガス4v3川崎フロンターレ
第7回 JFL第14節1998年8月2日江戸川陸2,127人東京ガス0-1川崎フロンターレ
第7回 JFL第28節1998年10月18日等々力3,186人川崎フロンターレ0-2東京ガス

多摩川クラシコではない直接対決

多摩川クラシコの番外編とも言える対戦、リーグカップと天皇杯ではこれまで5回対戦しています。その中でも2009年11月3日に国立競技場で行われた「2009 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 決勝」は大きなインパクトを残した試合となりました。

2009シーズンは、優勝争いを繰り広げている川崎フロンターレに対抗する形でFC東京が挑んでいました。ナビスコカップ決勝を前に行われた2度の多摩川クラシコでは、川崎フロンターレがアウェイとホームの両方で逆転勝利。

そんな戦前の下馬評を覆す形で、FC東京が番狂わせを演じ、2度目のリーグカップの栄冠に輝きました。

ヤマザキナビスコカップ決勝2009年11月3日国立44,308人東京2-0川崎
第96回 天皇杯準々決勝2016年12月24日味スタ29,378人東京1-2川崎
YBCルヴァンカップ準々決勝 1st2017年8月30日等々力10,998人東京2-0東京
YBCルヴァンカップ準々決勝 2nd2017年9月3日味スタ12,602人東京1-5川崎
YBCルヴァンカップ準決勝1998年8月2日等々力6,635人川崎0-2東京

ナビスコカップFINALでの激闘

出典:Jリーグ公式チャンネル

「多摩川クラシコ」名勝負数え唄

多摩川クラシコの歴史には、両チームのファン、サポーターはもちろんのこと、サッカーファンの心に深く刻まれた名勝負が数多く存在します。

その中でも特に印象的な試合を振り返ることで、このダービーのハイライトで圧倒的な試合展開、そして独特な雰囲気や緊張感を味わって、決戦に向けて気持ちを高めてください。

FC東京 大逆転での勝利

2006年11月11日に味の素スタジアムで行われた第10回の多摩川クラシコは、壮絶な打ち合いとなりました。

前半で1-3とリードした川崎フロンターレでしたが、53分にジョルジーニョ、84分にマルコンが退場となり、試合は大荒れの展開となり、ゴールが乱れ飛びました。

1点ビハインドのFC東京は、アディショナルタイムで宮沢正史と今野泰幸の連続ゴールがゴールネットを揺らし、FC東京が大逆転勝利を飾るという伝説の一戦になりました。

出典:Jリーグ公式チャンネル

川崎フロンターレ 衝撃の7ゴール

FC東京の大逆転勝利からおよそ1年後の2007年10月28日、ふたたび同じ味の素スタジアムで対戦した両チーム。

この試合も川崎フロンターレが鄭大世の先制弾を皮切りに前半を終えて0-4。しかも鄭大世は前半だけでハットトリックを達成。

昨シーズンの敗戦を二度と繰り返さないと、後半に入っても攻撃の手を緩めない川崎フロンターレ。マギヌン、寺田周平、ジュニーニョがゴールを決める。川崎フロンターレはリベンジを誓ったアウェイの地で、FC東京相手に7ゴールでの完全勝利を飾りました。

出典:J.LEAGUE International

3連覇を懸けた大一番

第40回多摩川クラシコは2022シーズンの最終節、11月5日に味の素スタジアムで行われました。3連覇の可能性を残している川崎フロンターレは、この試合に勝利するしかないという一戦でした。

川崎フロンターレは、19分に脇坂泰斗が先制ゴールしますが、29分にキーパーのチョン・ソンリョンが一発退場となってしまいます。数的不利な中、47分にアダイウトンのゴールで同点にされるも、61分にマルシーニョのゴールでリードを奪います。

74分にふたたびアダイウトンのゴールでふたたび同点にされますが、その直後に相手オウンゴールでみたび勝ち越し。

ドラマチックな展開で多摩川クラシコに勝利した川崎フロンターレでしたが、横浜F・マリノスが勝利したため、3連覇を逃しました。

出典:DAZN Japan

第41回 多摩川クラシコ

多摩川クラシコ in 国立競技場

そして第41回を迎える多摩川クラシコは、2023年5月12日に国立競技場で「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」、そして「フライデーナイトJリーグ」として開催されます。

2009シーズンにFC東京が2度目のリーグカップを制覇を成し遂げて以来となる国立競技場での対戦は、実に15年ぶりとなり、今回が3回目となります。

聖地で行われた過去2試合はいずれもFC東京が勝利していますが、今回はどんな試合になるのでしょううか、その歴史の証人として、ぜひスタジアムで目撃してください!

出典:Jリーグ公式チャンネル
DAZN

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