オシムさんへ届く劇的な勝利‼
Jリーグ観戦記@フクアリ⚽
2022年5月8日に「フクダ電子アリーナ」で行われた「J2リーグ 第15節 ジェフユナイテッド千葉 vs. ファジアーノ岡山」⚽
ゴールデンウイーク期間中の連戦で2連敗の千葉。対するのは3連勝で4位まで順位を上げている岡山でした。ここまで対照的なチーム状況ですが、千葉のホームで行われた岡山とのリーグ戦では、千葉は「9勝3分」と負けなしという相性が良い対戦カードです。
2005年10月16日、横浜F・マリノス戦でオープンした千葉のホームスタジアム「千葉市蘇我球技場」こと「フクダ電子アリーナ」。2022年5月1日に逝去された元監督のオシムさんが、在任中に建設現場を何度も訪れてはアドバイスをしていたようで、スタジアム完成後には「ブラボー」と称賛していていたという、いわばオシムさんの聖地「フィールド・オブ・オシム」です✨
この日はバックスタン裏に献花台が設営され、オシムさんをしのぶ多くのファン、サポーターから多くの花が手向けられていました。ご冥福をお祈りいたします。
「イビチャ オシム 私達の心に生き続ける。永遠に」
オシムさんが千葉の監督だった2006年5月までのフクアリでの公式戦では「9勝5分1敗」と高い勝率を誇っていました。
しかしここ最近の千葉はなかなかホームで勝利が少なく、2021年「7勝9分5敗」2020年「6勝4分11敗」2019年「6勝5分10敗」と勝利していません。オシムさんが残した聖地での地の利を生かせていないようです。
ジェフユナイテッド千葉 vs. ファジアーノ岡山
⚽ジェフユナイテッド千葉 1-0 ファジアーノ岡山
🗾フクダ電子アリーナ
🎫5,572人
千葉:髙橋壱晟(90+4分)
ジェフがJ1に生還するには
イビチャ オシム元監督を偲ぶ追悼セレモニーは、中西永輔氏、羽生直剛氏、中島浩司氏、水野晃樹選手、竹田忠嗣氏、伊藤大介氏、斎藤大輔アカデミーマネージャー、佐藤勇人CUO、小倉勉氏、間瀬秀一氏といった「オシムチルドレン」が、オシムさんの横断幕を手にして入場。そしてキックオフ前には、オシム元監督への哀悼の意を表し黙祷を行いました。
一進一退が続く試合でスコアレスドローかと思われた試合終了間際のアディショナルタイム、後半途中から出場した「高橋壱晟」が決勝ゴール!!
リスクを冒して攻撃参加をしたボランチが決めたゴール。それはかつての「佐藤勇人」を彷彿するような「高橋壱晟」のプレーで、オシム元監督にささげる劇的な勝利を飾りました。
この勝利で今シーズン、フクアリで3勝目を飾った千葉。恒例の勝利のでんぐり返しも披露して、最後はゴール裏に掲げられたオシム元監督の横断幕をバックにしての記念撮影。ここはまさにオシムさんが残した聖地「フィールド・オブ・オシム」
ドキュメンタリーの中でオシムさんは、「本来はJ1にいるのがふさわしいチームだ。どうしたらそこに戻れるのか考えなければ」と語っています。
さらに著書「考えよ!」では、「リスクを負わない者は勝利を手にすることができない」と書き残しています。
その言葉を体現したかのごとく奇跡的な決勝ゴールが生まれました。千葉はこの勝利をきっかけにして本来いるべき場所(J1)に戻ってきて欲しい。
第15節を終えての千葉の順位は17位ですが、プレーオフ圏内の6位とは勝ち点差3。まだまだ上位進出することが可能ですぞ。