葛飾からJリーグへ!
KSL観戦記@奥戸陸上競技場⚽
2022年5月28日土曜日に東京都葛飾区にある「奥戸総合スポーツセンター」で行われた「関東サッカーリーグ 前期 第6節 南葛SC vs. TOKYO UNITED FC」に行ってきました⚽
「南葛SC」は伝説的なサッカー漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼が所属するチームと同じ名前の社会人サッカークラブです。
2022年は関東サッカーリーグ1部に所属しており、「葛飾からJリーグへ!」を目指して戦っています。そのクラブミッションはJリーグ入りにとどまらず日本、そしてアジアを代表するクラブを目指しています。
この日の試合は、葛飾区の施設「奥戸総合スポーツセンター」内にある陸上競技場が舞台でした。収容は1,000人ほどの陸上競技場なのですが、4月10日に開催された「ジョイフル本田つくば」との開幕戦では、何と公式記録入場者「1,500人」を集めたのです。凄すぎる!!
当初、この日の試合は観客席がほぼ無い「水元総合スポーツセンター」で行われる予定だったのですが、「南葛SC」の集客力により会場が変更となったとここと。19時KOでの開催となった「TOKYO UNITED FC」戦も「1,311人」を集めるという、まさに葛飾区の風景が一変させました。
残念ながら試合は「南葛SC」が敗れ3連敗、今シーズンの初勝利はお預けとなりました。ここまで7試合を終えて「0勝3分3敗」で最下位。なかなか結果が出ずに苦しんでいますが、Jリーグそして世界へと目指す熱い思いはひしひしと十分に伝わりました。
観戦帰りに渡った奥戸橋から眺めたスタジアムの風景は、かつて名波浩さんが所属していたベネチアのホームスタジアム「スタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォ」を思い起こしたのは私だけでしょうか。
地中海ならぬ、中川の水面にゆらゆらと照らされた「光」が世界のサッカークラブとつながっているようにも思えました⚽
南葛SC vs. TOKYO UNITED FC
⚽南葛SC 1-4 TOKYO UNITED FC
🗾葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
🎫1,311人
南葛SC:加藤颯人(66分)
TOKYO:新関成弥(12分)伊藤光輝(13分)長倉幹樹(45+1分)髙橋和希(52分)
新たなカタチでのJクラブ誕生へ
ホームでの初勝利を目指すべくピッチに立った「南葛SC」でしたが、立ち上がりから積極的なプレスを仕掛ける「TOKYO UNITED FC」に攻守で圧倒されます。南葛SCはボールを丁寧につないで試合を組み立てようとしているようなのだが、コーナーキックのこぼれ球から先制され、その直後にも失点してしまい序盤で主導権を握られてしまいます。
コーナーキックの流れからの先制された失点直後、南葛SCの選手たちが「あっ、またか」って雰囲気が漂っていたのがとても気になりました。今日こそはで臨んいたはずなのに開始12分での失点、そしてその直後にもう1点。前半終了間際にはPKを与えてしまい、前半だけで3失点と集まったファン、サポーターからは大きなため息が…
後半の立ち上がりに4点目を奪われからは逆に開き直ったのか、交代で入った選手を中心に相手ゴールに迫る場面が増えました。相手のプレスが緩くなったようでボランチの相澤祥太が、何度も効果的なパスを供給できるようになりました。
その後は何度も決定機が訪れましたが、TOKYO UNITED FCのキーパー大滝昌広がビッグセーブを連発。64分に加藤颯人のゴールで1点を返しましたが「1-4」で試合終了。「南葛SC」はリーグ戦3連敗を喫してしまいました。
Jリーグでの経験豊富な関口訓充、石井謙伍、伊野波雅彦は、人工芝でのピッチに慣れていないのか、ボールの扱いに苦労しているように見えました。彼ら元Jリーグ、元日本代表選手がいれば勝利出来るほどサッカーって簡単ではないんですね。
「南葛SC」の理想と現実のギャップを埋める作業がまだまだ続くようです。一日も早く「ボールが友だちになりますように」。京成立石駅に掲げられた「キャプテン翼」の看板が輝くその日まで⚽