FIFAワールドカップ カタール 2022 × ABEMA
スペイン戦での本田圭佑の言葉まとめ🏆
日本代表は「FIFAワールドカップ カタール2022」見事決勝トーナメント進出を決めました。今大会はありがたいことに、ABEMA TVで全64試合の生中継と見逃し配信を無料で観戦可能です⚽
「ABEMA FIFA ワールドカップ 2022 プロジェクト」の ゼネラルマネージャーに就任している「本田圭佑」さん。日本戦で独特の世界観で異彩を放っている解説をしています。FIFAワールドカップ、セリエAなどでの活躍はもちろん、いちサッカー選手という肩書を越えた人から見た日本代表の戦いについて、大いに語ってくれています。
開幕前、賛否両論が注目が集まった解説だったが、さすが世界の「本田圭佑」さんによる独特の解説は、視聴者の想像を超え、新たな「本田語録」を生み出しています。グループステージ第3節のスペイン戦での名解説をピックアップしてみました✅
グループステージ第3節 日本 vs スペイン
⚽日本 2-1 スペイン
🌎ハリファ インターナショナル スタジアム
🎫44,851人
解説:本田圭佑
ピッチリポート:槙野智章
実況:寺川俊平
第3戦目となった「本田圭佑語録」は、試合前の現地リポートから始まりました。寺川アナから「今、どんな思いでしょう?」という質問に、
「こんな時間(現地22時KO)まで起こされているんでね。もうやってもらわないと、それだけですよ」
カタールは夜10時、日本深夜4時という遅い時間でのキックオフ。そんな時間まで起きてるんだから、良いものを見せてくれと言わんばかりのコメント。そしてスペインのスタメンのついては、
「僕が知らない選手がいるんで、よくこんな替えたなってという印象ですね。ケガ人がいたのかどうなのか分からない。勝たなくてはいけないんですけど」
ドイツ戦からスタメンを5人変えて、日本戦に臨むスペインのスタメンに疑問符を投げかける。さらに「スペインvs.ドイツ」についての質問には、
「決定力が高かったですね。モラタもね、ACミラン時代は、ユーべでプレーしていたときに、よくやられていただんですけど、やっぱり決定力があるんですよね」
本田さんは試合前からモラタをピックアップ。もちろん2試合連続ゴール中なので、要注意人物には違いないんですけどね。さらに試合のポイントは、
「キーポイントは攻撃も守備もブスケツだと思います。ブスケツがフリーになる可能性があるんですよ。でもギュンドアンほどつなげないと思う。そこが思ったよりもブスケツがもらわかったらラッキー。めちゃ細かい動きを繰り返して、あそこの間でバンバン受けられるとチンチンにされるなというイメージ」
やはり攻守の要であるブスケツをキーポイントに上げました。
そしてピッチ練習をスペインより早めに始めている日本について、
「日本はいつも早い。文化、文化出ています」
「文化出てる」という本田流の独特の言い回しで表現。
そして東京のスタジオにいる影山優佳さんから「どの選手の、どのようなプレーが有効になってくると予想されますか?」という質問に対して、
「ブスケツに対して、ゲーゲンプレスをかけるが重要なんじゅなかなと」
本田さんは、影山さんのキャッチコピーにかけた粋な答えをしたのだが、影山さんはうまく返すことが出来ずに照れ笑い。そして次にまさか槙野さんに質問して、本田さんのゲーゲンプレスを回避。その後「うまい返しが見つからず、すいませんでした」と謝罪するというイチャイチャ中継となりました。
【前半】日本 vs スペイン
試合前、ドイツ戦からスタメン5人を変更したスペインについて、
「これね、守備陣、そんなに上手いこと回せるかな?」
この日のスペイン、日本にチャンスがあるといった発言を。さらに試合が始まると、
「結構やらかすと思います。守備陣がね、新しい選手が3人でしょ。そんなスムーズに回せるとは思えない」
引き分けでもグループステージ突破が決まるスペイン。ルイス・エンリケ監督はターンオーバーを考慮してのメンバー選考だったとは思うが、そこに日本の勝機があると指摘してました。
そして前半8分、ブスケツのパスがズレて日本に最初の決定機が訪れます。しかしこれを伊東純也が外してしまう
「ほら、ブスケツやらかしてくれたよ」
試合の立ち上がりから最前線でプレスをかけまくる前田大然に対しては、
「前田さんはどうせ出ても60分なんで、僕的には。なので死ぬほど60分とにかく走って欲しい、それだけですね」
本田さん流の言葉で、ピッチを走り回る前田を鼓舞。しかし前半11分…
「これイヤやな」
と本田さんがつぶやいた次の瞬間、日本が失点してしまいます
「オフサイ、オフサイない?いやー、イヤやな。これはキツイ」
前半11分という早い時間帯での失点。引分けでもグループステージ突破が決まるスペイン、落ち着いてボール回しをする展開となります
「もうちょっと来て欲しいねん。スペインがけえへんね。これがうざいっすよ、スペインは。もっと来るでしょドイツやったら。畳みかけないですよ、スペインは」
この試合初となる「うざい」は、攻撃を仕掛けて来なくなったスペインに向けられました。何とか追いつきたい日本だが、なかなかボールが前に運べない
「ボールを大事にしようとするでしょ。でもこの試合はボールを大事にしたらダメです。それやっても結局奪われるんで、もう早く攻めるんです」
ボールを前線に送って欲しいという懇願するようなコメントをし、日本がボールを持つ時間があるんじゃないかという話になると、
「スペインとボールポゼッション大会するのはちょっとキツイよ」
戦術的に日本がどんどん仕掛けないと、試合が動かないというのを懸念。そんな中、前半25分にスペインの攻撃を受ける
「オフサイ!オフサイ!遅いねんオフサイド、出せや」
「オレがラインズマンやろか?」
今大会を通じて、オフサイドディレイをする線審に対しての不満を口にする。
そして前半の30分を過ぎたあたりから陣形が崩れ出したスペインに対しては、
「ちょっと時間とスペースが出来始めた。おもろいなサッカー、こう考えると」
ここまでスペインの陣形にハマっていた日本にチャンスがあるかもという期待を抱かせてくれようとするが、
「スペインはしたたかですね。全然来ない」
なかなか日本が突破口が見いだせない時間が続くと、
「疲れますね。見てる方が疲れますね、ほんとに。やってる人もそりゃ疲れるでしょうけど」
ピッチ中央で正確なボールの出し入れやダイレクトパスを繰り出すブスケツに対して、
「いやー、うざいな、ブスケツ。上手いよね、やっぱり」
スペイン選手初となる「うざい」はブスケツに与えられました。
そして前半は日本が1点リードされて終了。前半の振り返った感想では、
「失点したのは残念ですけど、想定内と言えるじゃないかと思います。スペインはもちろん想定内通りですから。だから僕らが想像を超えて行かないと逆転できないですね」
「想像を超えて」という独特の表現で、日本の逆転劇を期待するコメントをして前半を終えます。そしてハーフタイムでの元スペイン代表のイニエスタとの対談では、
「日本に来てくれてありがとうと思っています。でも今日は敵なので、非常にリスペクトしていますけど、最後までスペインには負けて欲しいなと思っています」
これを聞いたイニエスタはさらりと大人の対応。冷静なイニエスタに対して、本気で逆転勝利を願う本田さんの姿がありました。
【後半】日本 vs スペイン
日本は後半スタートから三苫薫と堂安律を同時に投入となりました
「いつもよりちょっと長いチャンスを与えたいと思わせる選手(三苫)なんでね。スタメンでも使うか悩んで、この使い方なんで、45分は使おうとある程度決めてたんじゃないですか?」
森保監督の下した決断に大きなエールを送る。そしてその交代策はいきなり形となる。後半3分、左サイドで三苫と前田のゲーゲンプレスから堂安の同点ゴールが決まります
「来たよ!いやー、ワンチャンやで、ワンチャンで行くんやって」
堂安のシュートを称賛する前に、ゴールの一つ前の伊東純也のプレーも大絶賛
「伊東さんがね、もう、自分のマーク思いっきり捨てて前に行ったんですよ。一か八かやったと思いますけど、奪えましたよね。そこはもう堂安さんMVPは間違いないと思いますけど、伊東さんのプレーにも注目して欲しいですね」
そして同点ゴールを決めた堂安のシュートについては、
「これを決められるというのは、(キーパー)触っているんですけど、やっぱりワールドカップ、こういうの入るんすよね」
自身が経験してきたワールドカップで起こる不思議なパワーを表現。同点ゴールが決まった直後の後半6分、田中碧がゴールネットを揺らします
「待て、待て、待て。ちょ待って、ちょ待って、ちょ待って。待って、待って」
ボールがラインを割ったのではというシーンとなり、ピッチで見ている槙野さんから「ラインは割ってない」というリポートに、
「じゃあ、入ったやん」
「出てたっぽいね、マキ、これ。これ出てるかもしれへん。これは、これこそVARやわ」
コメントが二転三転する中、オフサイドカメラのスロー映像が映し出されると、
「出てないかも!どう?!出てないかも」
と、日本中が一喜一憂する中、田中碧のゴールは認められる
「いやー、入った、スーパー!」
「でも長いよ、ここから」
号泣している日本のサポーターが画面に映ると、
「まだ泣くん、早いって」
日本サポの動きまでもしっかり解説する。
逆転されたスペインはフェラン・トーレスとアセンシオを投入。そしてピッチの槙野さんが、
(槙野)「フェラン・トーレスはルイス・エンリケの娘と付き合っているんですよ。そういった意味では絶対にゴールを決めたいと思っているんじゃですか」
「いやいやいや、マキ。日本勝っているときにちょっと冗談やめてもらっていいですか」
(槙野)「すいません、すいません」
槙野からのタイミングの悪いリポートを一蹴する本田さん、お見事でした。
後半17分、日本は前田に代えて浅野拓磨をピッチに送り出します。走り切った前田さん、そしてこれから走る役を担う浅野に対しては、
「前田さん、ほんまよう頑張った」
「でも拓磨は、こっから走らなアカンで」
後半24分に鎌田大地に代わって冨安健洋。ここでもチームを支えた鎌田に対して、
「鎌田さんも派手なプレーはしてないですけど、かなり効いていたんでね」
と、しっかりと評価する本田さん。
その直後、三苫から浅野へクロスボールが通るもシュートミスで3点目とはならず。槙野さんからの「良かった、良かった」というコメントに対して、
「良いけどやね、大振りせずに枠内に、枠内に」
「3点目とれ、マジで」
そして後半30分すぎ、なかなか進まない時計の針を恨むように、
「長いわ、これは長い。ズルズル行け。でも怖くないんですよ。イニエスタとチャビがおらへんから全然ちゃう」
反撃の糸口が見つからないスペインではあるが、後半途中から入ったアセンシオの左足を警戒する
「アセンシオはちょっと怖いですね。この持ち方」
(寺川)「この位置から東京オリンピックでは決められました」
「あっ、そっか…よう覚えてますね」
(寺川)「はい」
「いやー、めっちゃうざい時間帯になってきましたね」
残り時間15分ほどなったところで、ついに「うざい」は時間帯に向けられました。
スペインの攻撃を耐えしのぐ「うざい」時間が続くと、
「頑張れ、もう頑張れとしか言えないですね」
「いやー、ツライけど頑張れ」
ついに解説ではなく、全力での応援に。しかし簡単にやられるような感じじゃない戦い方なので、
「中央突破は簡単じゃないです、スペイン。そのメンバーいないです。イニエスタとチャビがいたならまだしも」
「大丈夫、大丈夫。大丈夫感あるよ、中央突破」
これまで圧倒な強さを誇ったスペインとは今日は違うと表現する
「行ける、行ける、行ける、これはね、もうスペインないぞ点」
自分に言い聞かせるように、日本は失点はしないと。残り時間が少なくなってきた後半42分に、逆転ゴールを決めた田中碧が交代でピッチを後にすると、
「MVPにしてあげましょうよ、田中さんを」
このままでの勝利を願う本田さん。さらに三苫の守備能力の高さを評して、
「1対1の練習、幼少時にたくさんやってたんやろな。おそらく、そういう対応してる」
「間合いの、攻撃に仕掛けるとき、間合いの駆け引きが上手いんで、それって守備でも応用が利くんですよね」
川崎フロンターレの育成組織で育った三苫の攻守にわたるプレーを大絶賛。そして試合は後半アディショナルタイムへ
(寺川)「本田さん、7分あります」
「7?!これ、前も同じこと言った気がするわ。ウソやん。長いって」
ドイツ戦に続いてのアディショナルタイム長さに疑問を投げかける。そして残り時間が少なくなってきたときに、
「これでみんな声掛け合え、みんな!根性や、こっからは!」
最後の最後、勝ち負けは勝ちたいと思った方が勝つ。そして試合終了のホイッスルが鳴らされ、日本がグループステージを1位で突破を決めました。勝利の雄たけびをしたい寺川アナの興奮をよそにして、
「来ましたね。ちなみに次、どことやるんっすか、日本?(クロアチアです)あるやん」
と、早くも次の試合の話をし出し、
「出れないの誰?次(板倉です)」
「冨安さんでも行けるから行けるよ。これはワールドカップ盛り上がるね、まだこの先」
冷静にならないといけないのと興奮したい感情が揺さぶられた感じになり、
「負けたら、この後、決勝までどうしようかと思っていたんですよね」
そして最後には、日本の歴史的なスペイン戦勝利を総括しては、
「今日の試合は、ドイツ戦とは違って、勝つべくして勝った気がしますね」
そして「本田圭佑語録」は、決勝トーナメントのクロアチア戦へとつづくのでした。