Jリーグ4年(平成8年)
アタランタオリンピックでの若き日本代表の活躍で再びJリーグに注目が集まった年でした⚽
1996年シーズンは、「京都パープルサンガ(京都紫光サッカークラブ)」と「アビスパ福岡(中央防犯サッカー部)」がJリーグに加わり「全16チーム」に!
この年の夏に開催された「オリンピック アタランタ大会」で日本はブラジルに勝利「マイアミの奇跡」です。日本代表がこの大会に出場するため、Jリーグは約3ケ月の中断期間を設けたため、史上初となる1ステージ制でのリーグ戦になりました。
- 鹿島アントラーズ
- 浦和レッズ
- ジェフユナイテッド市原
- 柏レイソル
- ヴェルディ川崎
- 横浜マリノス
- 横浜フリューゲルス
- ベルマーレ平塚
- 清水エスパルス
- ジュビロ磐田
- 名古屋グランパスエイト
- 京都パープルサンガ (JFL2位)
- ガンバ大阪
- セレッソ大阪
- サンフレッチェ広島
- アビスパ福岡(JFL1位)
大会レギュレーション
1996年は2ステージ制でなく、全16クラブによる「ホーム・アンド・アウェイ」での2回戦総当たり(全30節)を採用。1ステージ制となったため「チャンピオンシップ」は行われず、代替大会としてリーグ戦上位2チームと同じ年の「ヤマザキナビスコカップ」上位2チームによる「サントリーカップ」が開催されました。
清水と名古屋、Ⅴ川崎と鹿島で準決勝、名古屋と鹿島が決勝を戦い名古屋が優勝。延長での決勝ゴールは「ストイコビッチ」でした。
リーグ戦は、完全決着方式を継続。前後半90分で決着が付かない場合は、前後半15分ずつの「Vゴール方式」による延長戦を行い、それでも決着が付かない場合はPK戦。
「90分勝利」「Vゴール勝利」「PK戦勝利」に「勝ち点3」、「PK戦負け」に「勝ち点1」を与え、「勝ち点数→得失点差→総得点」で順位を決定しました。
なおピッチサイドに複数の予備のボールを配置して試合の進行を迅速にする「マルチボールシステム」がこの年から導入されたそうです。
- 1996年3月16日~11月9日
- 16チームによるホーム&アウェイの2回戦(120試合×ホーム&アウェイ 計240試合)
- 1ステージ制
- 年間優勝:鹿島アントラーズ(初優勝)
- サントリーカップ (96年11月20日@国立霞ヶ丘競技場)
名古屋グランパスエイト vs. 鹿島アントラーズ
名古屋1-0鹿島 (110分 ストイコビッチ) - MVP:ジョルジーニョ(鹿島)
- 得点王:三浦知良/23ゴール(V川崎)
- 新人王:斉藤俊秀(清水)
- 最優秀監督:ニカノール(柏)
🏆第4回 ナビスコカップ優勝:清水エスパルス(初優勝)/準決勝:ヴェルディ川崎
🏆第76回 天皇杯優勝:ヴェルディ川崎(9年ぶり4度目 ※前身時代を含む)/準決勝:サンフレッチェ広島
大会記録
- 最多観客試合 50,974人
96年5月15日 第14節 浦和 vs. 京都@国立霞ヶ丘競技場 - 最多得点試合① 福岡 4ー5 柏
福岡:森秀昭、上野優作、トログリオ、マラドーナ(ディエゴの弟!)
柏:伊達倫央、エジウソン、酒井直樹2、加藤望
96年8月31日 第17節 福岡 vs. 柏@東平尾公園博多の森球技場 - 最多得点試合② ガンバ大阪 4ー5 横浜マリノス
G大阪:松山吉之、ムラデノビッチ2、バブンスキー(2人の息子さんもJリーガー!)
横浜M:アユスタ2、ビスコンティ2、小村徳男
96年5月3日 第20節 G大阪 vs. 横浜M@万博記念競技場 - Jリーグ通算 3,000ゴール 三浦泰年(Ⅴ川崎)
96年8月28日 第16節 V川崎 vs. セレッソ大阪@長居陸上競技場 - Jリーグ連敗記録 17連敗(京都)
第1節 ヴェルディ川崎戦 から 第17節 ジュビロ磐田戦
※延長によるⅤゴール負け2試合を含む
17連敗脱出およびJ1初勝利試合 第18節 ホーム西京極での浦和戦(96年9月7日)
※この年の最下位は京都サンガ
開幕から好調な横浜Fと 鹿島による熱戦
聖地・国立霞ヶ丘競技場での試合は熱戦が多く生まれました。このシーズンでは「第15節 横浜フリューゲルスvs.鹿島アントラーズ」の一戦です(96年5月18日)
横浜フリューゲルスは、元ブラジル代表のジーニョ、エバイール、セザール・サンパイオとアタランタオリンピックを前にした前園真聖、楢崎正剛らの活躍で開幕から絶好調。対する鹿島アントラーズは、現役ブラジル代表のレオナルド、MVPを獲得するジョルジーニョらを擁したメンバー。この試合は延長戦でも決着つかず、PK戦までもつれ込んだ熱戦になりました。