Jリーグ6年(平成10年)
初出場した「FIFAワールドカップ」で日本代表は結果を残せませんでしたが、
この経験は今後のJリーグに生かされていくのです⚽
1998年シーズンは、Jリーグ準会員だった「コンサドーレ札幌(東芝堀川町サッカー部)」が前年のJFLで1位になりJ参戦、「全18チーム」となりました。※2016年より「北海道コンサドーレ札幌」
日本サッカー悲願の初出場となった「FIFAワールドカップ」。フランスで大会を前にしてサッカー人気が盛り上がり、Jリーグにも波及してくれれば良かったのですが,,,Jリーグの人気低迷が止まりませんでした。
大会後 98年10月14に行われた「2nd 第10節 ジェフ市原 vs. ヴィッセル神戸@市原」では、「2,091人」と過去最低の観客数に,,,😞そしてこの年、不景気の波は「Jリーグ」にも暗い影を落とします。「オリジナル10」としてJリーグに参戦していた「横浜フリューゲルス」がチーム合併そして消滅というJ史上最大級に悲しい出来事が起きてしまったのです😭
そして「FIFAワールドカップ フランス大会」でフル出場した「中田英寿」は大会終了後に、「ベルマーレ平塚」からイタリア セリエAの「ペルージャ」に完全移籍。
一方、大会直前で代表落ちとなった「三浦知良」は、親会社(読売新聞社)の事業撤退による経営規模縮小により「ヴェルディ川崎」から「年俸ゼロ円提示」がなされた。これまで「Jリーグ」をけん引してきた二人のスター選手の明暗が分かれた年となりました。
- コンサドーレ札幌(JFL1位)
- 鹿島アントラーズ
- 浦和レッズ
- ジェフユナイテッド市原
- 柏レイソル
- ヴェルディ川崎
- 横浜マリノス
- 横浜フリューゲルス
- ベルマーレ平塚
- 清水エスパルス
- ジュビロ磐田
- 名古屋グランパスエイト
- 京都パープルサンガ
- ガンバ大阪
- セレッソ大阪
- ヴィッセル神戸
- サンフレッチェ広島
- アビスパ福岡
大会レギュレーション
1998年シーズンは18チームによる「ホーム・アンド・アウェー」2回戦総あたりの「2ステージ制」。延長Vゴール・PK戦による「完全決着方式」を継続⚽
「FIFAワールドカップ フランス大会」開催により、1stステージ第12節の5月9日から第13節の7月25日までは中断期間が設けられた なお1999年シーズンから新たに2部制(J1、J2)とし、J1を16クラブとするため、シーズン終了後に「J1参入決定戦」が行われました。
- 1998年3月21日~11月14日
- 18チームによるホーム&アウェイの2回戦(ホーム&アウェイ 計306試合)
- 2ステージ制
- 1st 優勝:ジュビロ磐田
- 2nd 優勝:鹿島アントラーズ
- サントリーチャンピオンシップ (1998年11月21日@ジュビロ磐田スタジアム、11月28日@カシマサッカースタジアム)
ジュビロ磐田 vs. 鹿島アントラーズ
第1戦 磐田1(延長)2鹿島/第2戦 鹿島2-1磐田 - 年間チャンピオン:鹿島アントラーズ(2年ぶり2度目)
- MVP:中山雅史(磐田)
- 得点王:中山雅史/36ゴール(磐田)
- 新人王:小野伸二(浦和)
- 最優秀監督:アルディレス(清水)
🏆第6回 ナビスコカップ優勝:ジュビロ磐田(初優勝)/準決勝:ジェフ市原
🏆第78回 天皇杯優勝:横浜フリューゲルス(5大会ぶり2度目優勝 ※前身時代を含む)/準決勝:清水エスパルス
大会記録
- 最多観客試合 53,598人
98年9月15日 2nd 第5節 横浜F vs. 横浜M@横浜国際総合競技場 - 最小観客試合 2,091 人
98年10月14日 2nd 第10節 市原 vs. 神戸@市原臨海競技場
※J1リーグ最低となる観客数を記録(新型コロナウイルス対策による観客制限を除く) - 最多得点試合 セレッソ大阪 5ー7 柏レイソル
C大阪:森島晃寛3、河錫舟(ハ・ソクジュ)、西澤明訓
柏:加藤望3、ベンチーニョ2、ストイコフ2
98年8月8日 1st 第17節 C大阪 vs. 柏@長居スタジアム - 個人連続ハットトリック試合(4試合連続) ※ギネス記録s
中山雅史(磐田)
1st 第6節 vs. C大阪~第9節 vs. 札幌 ※4試合で「5、4、4、3」の計16ゴール - Jリーグ通算 5,000ゴール バジーリオ(柏)
98年9月23日 2nd 第7節 札幌 vs. 柏@札幌厚別公園競技場
ゴンゴール連戦連発!!
1998年4月29日「1st 第9節 ジュビロ磐田vs.コンサドーレ札幌@ジュビロ磐田スタジアム」
日本代表「ゴン」こと「中山雅史」が、日本サッカー史、そしてギネス記録となる「4試合連続ハットトリック」を達成。まさに偉業を成し遂げました🏆
国立競技場での熱戦!
1998年11月3日に国立霞ヶ丘競技場で行われた「2nd 第15節 横浜マリノス vs. 浦和レッズ」の一戦。「FIFAワールドカップ」に出場した「小野伸二」と「城彰二」が所属チームによる直接対戦。
「小野伸二」が先制ゴールを決めると「城彰二」は2ゴールをマーク。最後は「遠藤彰弘」のゴールで「横浜マリノス」が終了間際に逆転するという熱戦を繰り広げました。
ついに始まった「J1参入決定戦」
「J1参入決定戦」は、当初1997年シーズンと1998年シーズンの成績をポイント化した下位5チームと、JFL所属のJリーグ準会員2チームで行われる予定だったのですが、「横浜フリューゲルス」が消滅し、「ブランメル仙台」が参入戦に参加資格を得られる成績(JFL7位)をおさめられなかったため、Jリーグ下位4チームと準会員1チームによって争われました。(変則的なトーナメント方式)
日本のプロサッカー史上初めての入れ替え戦となる「J1参入決定戦」。その試合の中で唯一の「一発勝負」で、また唯一の「上位リーグであるJリーグチームと下位リーグであるJFL所属チーム」との対戦となった「J1参入決定戦1回戦」💥
1998年11月19日に「東平尾公園博多の森球技場」での「アビスパ福岡 vs. 川崎フロンターレ」。この試合は伝説の試合となり、後に『神を見た夜』あるいは『博多の森の悲劇』とも呼ばれることに…
この試合を含め、3年にわたる苦闘の末に「川崎フロンターレ」のJ1昇格を果たした「中西哲生」が、「金子達仁」と「戸塚啓」が共著した本「魂の叫び J2聖戦記」は、大きな話題となりました📘
アビスパ福岡(J18位) 3-2 川崎フロンターレ(JFL2位)
福岡:久藤清一(24分)/山下芳輝(89分)/フェルナンド(109分)
川崎F:伊藤彰(17分)/ツゥット(61分)
1998年11月19日@東平尾公園博多の森球技場