泥沼にハマる アルディージャ
Jリーグ観戦記@NACK5スタジアム⚽
2022年4月9日、ほぼ夏日和の土曜の昼下がりに「NACK5スタジアム大宮」で行われた「J2リーグ 第8節 大宮アルディージャ vs. ヴァンフォーレ甲府」の一戦⚽
開幕8試合を終えて「0勝3分5敗」といまだに勝利のなく最下位に沈む「大宮アルディージャ」。ホームに迎えるのは、こちらも「1勝2分4敗」と苦しい戦いが続く20位「ヴァンフォーレ甲府」
「大宮アルディージャ」と「ヴァンフォーレ甲府」は、ともにJ1在籍経験があります。2006,2007,2011,2013,2014年と5シーズンはJ1で対戦。10回の対戦では大宮の「4勝2分4敗」と互角。しかしJ2を含めたリーグ戦での通算成績は、大宮の「22勝8分12敗」と大差がついています。
両チームともJ1昇格を目指すシーズンのはずが、まさかJ2残留を争う試合をすることになるとは…両チームの選手たち、監督、そしてサポーターの想像を超えてしまっています。そんな危機的な状況を抜け出す藁をもつかむ試合を迎えたのでした。
大宮アルディージャ vs. ヴァンフォーレ甲府
⚽大宮アルディージャ 1-3 ヴァンフォーレ甲府
🗾NACK5スタジアム大宮
🎫4,838人
大宮:新里亮(19分)
甲府:長谷川元希(36分)ブルーノ パライバ(38分,63分)
【大宮】逆転負けで怒号飛び交う
ホームでサポーターをチカラに変えて戦う「大宮アルディージャ」だったはず。それがまさかまさかの逆転負けになるとは誰もが想像していなかった。
19分に「柴山昌也」が蹴ったコーナーキックを「新里亮」が頭で合わせて先制ゴールを奪ったまでは良かった。「NACK5スタジアム大宮」の雰囲気は最高でした。しかし36分に大宮の下部組織出身の「長谷川元希」のゴールで同点にされ、後半頭から投入された「ブルーノ パライバ」にJリーグ初ゴールとなる逆転弾、そして追加点を決められ万事休す。
初夏を思わせる気候の下、14時のキックオフというコンディションでの試合。後半そうそうに失点してからは、大宮の選手の多くは運動量、判断力、プレーの正確性など、時間を追うごとに低下していたように見受けられました。これが最下位に沈むチームのプレーというものなのか。
試合後、ホームのサポータースタンドへ挨拶へ行く選手たちと「霜田正浩監督」。試合後の監督会見では「(サポーターに対して)自分が悪いので選手を責めないでほしい」とコメント。ミスを散発する選手を起用し続けて、これといった打開策を見出すことが出来なかったこの監督の言葉、サポーターの心に響いたのだろうか。今シーズン初勝利までの道のりはなかなか険しいようです。
【甲府】背水の吉田達磨監督
「ヴァンフォーレ甲府」は、なぜ「吉田達磨監督」を復活させたのだろうか。4年前の2018年4月末に成績不振で退任(実質的にはクビ)させた彼に託す甲府の監督人事はどうなんでしょう。
その前年の2017年はJ1だった甲府。5シーズン連続でのJ1というクラブ最長の記録を更新中でした。予算規模が少なくとも Jリーグ「プロヴィンチアの象徴」として5シーズン守ってきたJ1の座。それを無残にも打ち砕いた監督が「吉田達磨」です。
そして何故か降格させた監督が翌2018シーズンも「吉田達磨監督」体制を継続させて(ヘッドコーチには元大宮アルディージャ、そして現ジュビロ磐田監督の「伊藤彰」を招聘)、4月末で成績不振を理由に退任させる。そして2022シーズンは、そんな彼を監督に復帰させるという摩訶不思議な「サカつく」。「佐久間悟」社長兼GMのご乱心はまだまだ予断を許さないようです。
これで結果が出ていれば良いのですが、この日の大宮戦勝利で「2勝3分4敗」。状況は大宮と大差が無いように思えます。2012シーズンに甲府のをJ1昇格させた元監督に声をかけておいた方が良いかもしれませんね。