マリノスの歴史に水沼家あり
Jリーグ史上最強の親子⚽
2022年4月3日に「日産スタジアム」で行われた「J1リーグ 第6節 横浜F・マリノス vs. FC東京」⚽この試合はマリノスのクラブ創設30周年のメモリアルマッチとして開催されました。クラブの歴史に欠かせない二人の選手「水沼貴史」と「水沼宏太」。
この試合は水沼親子の物語の貴重な1ページにもなりました。2022シーズンから「水沼宏太」はユニフォームの名前を「KOTA」から「MIZUNUMA」に変更。息子は父の名前も背負った決意をもってクラブ創設30周年のシーズンに臨んでいます。
この試合は後半開始から出場した「水沼宏太」。1ー1の同点で迎えた47分、右サイドから正確なクロスボールでアンデルソン ロペスの決勝ゴールのアシスト。父「水沼貴史」の往年のプレーを彷彿される好アシストでメモリアルマッチの勝利に貢献しました。
マリノスのレジェンドでもある父「水沼貴史」は、DAZNで解説を担当。試合後はその解説席の父に向かって笑顔で手を振っていた息子「水沼宏太」。そんな水沼親子がプロサッカー選手として それぞれの人生を歩んできたヒストリーを比較してみました📝
貴史 vs. 宏太
水沼親子を比較してみた📝
日本サッカーのレジェンドであり、プロサッカー選手としてのパイオニア的存在の「水沼貴史」とその息子「水沼宏太」。その二人のサッカー史を同じような年齢で比較してみました📝
父「水沼貴史」は法政大学卒業後、日産自動車に入団して活躍。33才で1993年5月15日の歴史的なJリーグの開幕戦に出場。Jリーガーとしてはわずか1年半という短い期間となってしまいましたが、マリノスの黎明期に欠かせない選手として記憶にも記録にも刻まれています。
息子「水沼宏太」は、1990年に父「水沼貴史」が日産自動車の選手として、JSL、天皇杯 、JSL杯の3冠を獲得したシーズンに誕生。マリノスユース時代の17才でJリーグデビューを飾っています。さまざまなクラブに在籍したのち、プロ13年目の昨シーズンから古巣の横浜F・マリノスに復帰しています。
水沼貴史 | 水沼宏太 | ||||
1960年 | 0才 | 5月28日 埼玉県生まれ | 1990年 | 0才 | 2月22日 神奈川県生まれ |
1998年 | 7才 | (小2時) あざみ野F.C 入団 | |||
1970年 | 10才 | (小5時) 本太少年団 入団 | |||
1972年 | 12才 | 浦和市立本太中学校 サッカー部 入部 | 2002年 | 11才 | 横浜F・マリノスJrユース 入団 |
1975年 | 15才 | (中3時) 全国制覇 | |||
1976年 | 16才 | 浦和南高校 サッカー部 入部 | 2005年 | 14才 | 横浜F・マリノスユース 昇格 |
1976年 | 16才 | 全国高校サッカー選手権 優勝 | 2006年 | 16才 | 9月17日 U17アジア選手権 優勝 |
2007年 | 17才 | 8月 U-17ワールドカップ@韓国 | |||
2007年 | 17才 | 10月27日 甲府戦 Jデビュー | |||
1979年 | 18才 | 法政大学 サッカー部 入部 | 2008年 | 17才 | 横浜F・マリノストップ 昇格 |
1979年 | 19才 | FIFAワールドユース選手権@日本 | 2010年 | 20才 | 7月 栃木SCへ期限付き移籍 |
1980年 | 20才 | 第4回 総理大臣杯 優勝 | 2010年 | 20才 | 9月 天皇杯でプロ初ゴール |
2012年 | 22才 | 2月 サガン鳥栖へ期限付き移籍 | |||
1982年 | 22才 | 第6回 総理大臣杯 優勝 | 2012年 | 22才 | 3月24日 横浜FM戦でJ初ゴール |
1983年 | 22才 | 日産自動車 サッカー部 入部 | 2013年 | 22才 | サガン鳥栖 完全移籍で加入 |
1983年 | 23才 | JSL/JSL杯/天皇杯 21試合5ゴール | |||
1983年 | 23才 | 第63回 天皇杯 優勝 | |||
1984年 | 23才 | 3月8日 ブルネイ戦で代表デビュー | 2014年 | 24才 | 5月6日 J1 100試合出場 |
1984年 | 24才 | 9月30日 日韓定期戦 Aマッチ初ゴール | |||
1985年 | 23才 | 第65回 天皇杯 優勝 | |||
1985年 | 23才 | FIFAワールドカップ・アジア予選 出場 | |||
2016年 | 26才 | FC東京へ完全移籍 | |||
1987年 | 27才 | JSL アシスト王 獲得 | 2017年 | 27才 | セレッソ大阪へ完全移籍 |
1987年 | 27才 | ソウルオリンピック予選 出場 | 2018年 | 28才 | 4月7日 J1 200試合出場 |
1988-89 | 29才 | JSL 天皇杯 JSL杯の3冠に貢献 | 2020年 | 30才 | 横浜F・マリノスへ完全移籍 |
2020年 | 30才 | 8月21日 J1通算300試合出場 | |||
1989-90 | 30才 | JSL 天皇杯 JSL杯の3冠に貢献 | |||
1991年 | 31才 | 第71回 天皇杯 優勝 | |||
1992年 | 32才 | 横浜マリノス 入団 | 2022年 | 32才 | 4月2日 クラブ30周年記念試合出場 |
1992年 | 32才 | 第72回 天皇杯 優勝 | |||
1993年 | 32才 | 5月15日 Jリーグ開幕戦@国立 出場 | |||
1993年 | 33才 | 11月17日 Jリーグ初ゴール@三ツ沢 | |||
1995年 | 34才 | 3月18日 Jラストマッチ@カシマ | |||
1995年 | 35才 | 7月31日 現役引退 表明 |
プロサッカー選手としての比較
今後の水沼宏太の活躍に期待🤓
「水沼貴史」と「水沼宏太」、選手として2021シーズンまでの通算成績を比較するとプロサッカー選手としての出場試合数とゴール数は、すでに「水沼宏太」が超えています。しかし天皇杯を含むカップでのゴール数は、「水沼貴史」が多く プレーヤーとしての勝負強さがうかがえます。そして何と言っても日本代表(A代表)としての出場とゴール数に大きな差があります。「水沼宏太」はこれまで各年代別の代表には選出されていますが、いまだにA代表に選ばれていません。
さらに「水沼貴史」の凄さを表しているのが、獲得タイトルの多さ。日産自動車と横浜マリノス時代を合わせると、12のクラブタイトルの獲得に貢献。一方「水沼宏太」は3つのタイトルを獲得していますが、いずれもセレッソ大阪在籍時代のもので、マリノスでのタイトル獲得は出来ていません。まだ父「水沼貴史」がJリーグ開幕戦を戦った年齢になっていない息子「水沼宏太」。今後のさらなる活躍に期待しましょう!
水沼貴史 | 水沼宏太 | ||
JSL/J 出場 | 203試合 | J1/J2/J3 出場 | 372試合 |
JSL/J 得点 | 38ゴール | J1/J2/J3 得点 | 48ゴール |
JSL杯/ナビスコ杯 出場 | 37試合 | ナビスコ/ルヴァン杯 出場 | 49試合 |
JSL杯/ナビスコ杯 得点 | 13ゴール | ナビスコ/ルヴァン杯 出場 | 11ゴール |
天皇杯 出場 | 42試合 | 天皇杯 出場 | 26試合 |
天皇杯 得点 | 25ゴール | 天皇杯 得点 | 9ゴール |
日本代表(国際Aマッチ)出場 | 37試合 | 日本代表(国際Aマッチ)出場 | – |
日本代表(国際Aマッチ)得点 | 7ゴール | 日本代表(国際Aマッチ) 得点 | – |
1983,85年,88年,89年,91年,93年 天皇杯優勝 1988-89年,1989-90年 JSL優勝 1988年,1989年,1990年 JSL杯優勝 1991-92年 アジアカップウィナーズ杯 優勝 | (日産自動車/マリノス) | 2017年 ルヴァン杯優勝 2017年 天皇杯優勝 2018年 ゼロックススーパー杯 優勝 | (セレッソ大阪) |
1986-87年 アシスト王 (17) | (日産自動車) |
マリノス クラブ創設30周年記念試合
クラブ創設30周年を記念した試合。その試合を解説した父「水沼貴史」と決勝ゴールをアシストした息子「水沼宏太」。この日はまさにマリノスの歴史にさん然と輝かく水沼親子の姿がありました🌟